中学2年生の時に

漢字検定を受けました。

後日、結果とともに賞状が届き何級か

わかるという。


職員室で賞状を渡すからと、

クラス担任の所へ受け取りに行く。

すると見てびっくり。

私の名前が間違っていたんです。

「漢検なのに名前を間違えるなんて、ひどいね」

担任は、それでもお前のだから受け取れと

「いらないわ。名前の一字が違うじゃない。

 親が見たら悲しむわ大切な我が子のために

 つけてくれた名前だもの。

 事務局に連絡して書き直して貰ってください」

担任は、それは無理だ。とにかく受け取れと、


なぜ無理なのでしょう。誠意のない対応に

呆れて、もういいわ。

職員室のゴミ箱に捨ててこようかと思いましたが、

それはやめました。


翌日、この一件を遠くで眺めていた金子先生が

私に事情を聞いてきた。

「お前が怒るのも最もだ。

 私が事務局に言って書き直してしてもらう。

 間違えられた賞状を持ってきなさい」と、


私は「破り捨てたから、もういいわ。

 金子先生ありがとう。私は級が知りたかった

 だけで、賞状が欲しかったわけではないの。

 名前を間違えられたことはショックだったし、

 担任の対応にもがっかりした。だから担任に

 自分で対応しきれない時は、学年主任の金子

 先生に相談に来なさいとアドバイスしてほしい。

 まだ担任は若いし経験も浅いから、わからない

 ことたくさんあると思うの。だから困った時は

 助けてあげてね。

 それだけで、いいわ。

 金子先生、話聞いてくれてありがとう」


金子先生は、いつになく神妙な顔をしていた。


その日、担任が私に謝りに来ました。

「誰にでも失敗はあるから気にしないで。

 だけど生徒には、きちんと向き合って欲しい。

 信頼関係がないと誰もついてこないよ」

「わかった。きちんと向き合ってなくてごめん」


「わかれば、よろしい」あっはは