兄と一緒に母の施設に向かいます。

ワクワク、ドキドキが止まりません。

早く会いたくて30分も早く着いてしまいました。


面会の時間まで車で待っていると

施設の方が、早めに母を連れてきてくれました。


アクリル板をはさんで向こう側に

車椅子に乗った母がいます。

認知症が進み、母は話すことができません。


それでも私は、ずっと話しかけます。

母の目に涙がキラリと光りました。


ほんの一瞬、私を思い出したみたいです。

懐かしい声が母の脳に刺激を与えたのか

スピーカーから聞こえる私の声に耳を傾け

うんうん、うなずいています。

「また会いに来るからね亅と母に伝え

15分間の面会が終わりました。


満で98才になります。

寝たきりで筋肉が衰え手足が細くなりましたが

食事はしっかりと食べているので

顔はふっくらして元気そうです。

時々は屋上に出て太陽を浴びているので

少し日焼けしています。

風を感じ、太陽の恵みと草花のそばで呼吸し

大好きな時間を過ごせて、母も幸せです。


施設のみなさんには良くしていただいて

本当に感謝しています。


命には限りがありますが、それでも1日でも長く

生きていて欲しいと願っています。