それが原悦子を今日までこうして大事に育ててくださった、ファンの皆さんへの私の取るべき道だと信じているからです。ドラマは男性と女性の愛が原典だと思います。そのドラマの中で、男性と女性が愛しあう場合があってこそ、ドラマは完成するのだと私は思っています。ですからピンクだとかロマンポルノだとか、なにか特種な映画のように言う方には、私は敢えて反対もしなければお話をする必要もないと思っています。だって、そんな物の見方、言い分をなさる人は、ごくわずかな限られた人達だからです。映画には、いくつものスタイルがあります。文芸もの、喜劇もの、戦争もの、社会派ドラマ、メロドラマ、数えればたくさんあります。それは、それぞれの映画を作る上での基本のカラーなんです。