心底嫌気がさし、半ばボーゼンとしつつ宿を出発した私。

 

 

ここからCTMバスターミナルまで、またタクシーで移動なのですが

ブー・ジュルード門にもタクシーが見当たらない。

どこでタクシーが拾えるのかもわからず、疲労困憊の私は泣きたい気持ちで

とりあえず旧市街を離れて歩きはじめました。

 

 

 

 

昨日のタクシーは二人で30ディルハム(ひとり15ディルハム)。

どこかで旧市街からバスターミナルまで10ディルハムだったとの記事を見たので

私はひとつの作戦に出ました (。-∀-)ウシシッ

 

 

その名も「私10ディルハムしか持ってません」作戦。

フェズにうんざりした私はこれ以上騙されてたまるもんか!と妙に強気。

 

 

 

旧市街から少し離れ、大通りを歩きながら走るタクシーに手をあげます。

フェズのタクシーは基本相乗りなので、他のお客が乗車してても止まってくれるのですが

この時は満車なのか、なかなか止まってくれません。

 

 

1台には断られ、次に止まってくれたタクシーにバスターミナルまでいくらか聞くと

メーターだ、と言われました。

「10ディルハムでターミナルまで行ける?」と聞くと答えは「NO」。

 

じゃあ10ディルハムで乗れる距離だけ乗せてくれ、と乗車しました。

他のお客さんも乗ってるので、どうやってメーターを管理してるのか不思議でしたが

助手席に座った私はめっちゃメーターをガン見 ( →_→)ジー

 

 

 

途中渋滞してなかなか進まない中、メーターが10ディルハム進んだので

運転手さんにここで降ろしてください、とお願いするもドアを開けてくれません。

心配になり再度「アイハブマネー テンディルハムオンリー ゲットアウト ヒア―」

 

 

運転手さんは頷くのだけど、降ろそうとしません。

「きっと降ろさないで、お金をもっと取るつもりなんだなコイツ!」

もう人間不信のカタマリです。

 

 

しかし運転手さんは「大丈夫、10ディルハムでターミナルまで乗ってていいよ」

 

 

 

(´;ω;`)ホロリ

 

この運ちゃんの優しさで、凝り固まった気持ちが温かいもので溶けていく感じでした。

フェズにも優しい人がいたんだな。←失礼

 

 

 

無事バスターミナルまで乗せてもらい、心の底からお礼を伝えタクシーを降ります。

 

 

 

 

 

 

フェズは大きな都市なので、荷物を預ける場所もしっかりシステム化されている様でした。

 

 

 

 

 

全く読めないアラビア語。

 

 

 

 

 

30分ほど時間があったので、ターミナル内のカフェでひと息。

 

 

 

さっきまで、あれほどフェズが嫌だったのに

優しいタクシーの運ちゃんに出会ったおかげで印象は更新、単純です。

 

 

色んな事があるのが、また旅の醍醐味だもんね。

これも思い出のひとつになりました。

 

 

とりあえずフェズを離れられる事に安堵感を感じつつ、13:30発のバスで

カサブランカへ出発です。

 

 

 

 

 

さあ、お次はカサブランカ。

フェズからカサブランカまではバスで5時間。

 

 

映画の名前になってるのは知ってるけど、どうゆう場所なのか良くわかっていません。

調べると、フェズやマラケシュの様に迷宮都市ではなく、ビルが立ち並ぶ大都会で

観光というより商業都市らしい。

 

 

という事で、カサブランカに対しては何だか油断していました。

 

 

 

到着すると、思っていたより日が暮れ始めていて焦ります ( ˘•ω•˘ )

 

 

 

カサブランカの宿は、ターミナルからかなり離れている場所にあり

フランス人オーナーが事前に、宿までの行き方をメールで教えてくれていました。

 

 

CTMバスターミナルからはトラムを使うのが一番良いと書いてありましたが

GoogleMapで調べると市バスの59番でも行けそう。

トラム乗り場までも結構離れていたので、市バスで行く事を選びました。

 

 

 

バス停へ向けて歩き始めたのですが、ゾっとするほど感じる視線 (◉ω◉`) ジーーーッ

 

何ココ。めっちゃ見てくる、怖い。

そんな状態なので、もちろん写真を撮る事も出来ず。

 

 

 

歩き続けて、大きい広場に出ました。

大都市なだけあって、人がたくさんいるのですが観光客がほぼ見当たらず。

やはり観光名所が少ないからか、観光客がいなくて外国人が珍しいのかな。。。

 

 

 

そこから目当てのバス停を見つけ、現地の人と一緒にバスが来るのを待ちます。

その間もみんなジロジロ。

 

 

そして何が怖いって、他のバスを見ると

ハンパ無くギュウギュウでまるでインドの電車みたい。

 

 

私、、あんなん乗れるのか?絶対スリやられるよ。

とりあえずバスの混雑具合を見て、実際乗るかどうか決める事にしよう。

 

が、その後も全くバスが来ない。

その間もみんな見てくるし、辺りは暗くなってくるしでもう心が折れそう。

 

 

 

こうなりゃタクシーで向かうか、と思ってもタクシー乗り場も見当たらない。

しょうがなく歩きながら、タクシーを拾う事にしました。

 

今はもう、ぼったくられてもいいからタクシー乗りたいよぉ (;一_一)

 

 

 

しかし、タクシーが全然捕まらず。

辺りはすっかり暗くなり、不安度MAXです。

とてもじゃないけど宿まで歩ける距離じゃないし、タクシー乗れないしどうしよう (ノД`)・゜・。

 

 

 

そこへ一筋の光が!トラムが走ってきたのです。

 

 

そうか、トラムだ!! (*''▽'') すっかり忘れてたけどそれがあった!

オーナーからのメールとGoogleMapとを見比べて、この路線で行けるのかを確認し

線路に沿って駅まで歩きます。

 

 

ったく最初っからこれで行けばよかったんだよな。GoogleMapに惑わされました。

 

チケットをどうにか買って、トラムに乗り込みます。

この時は宿に辿りつけるかの不安の方が大きく、視線の事は気にならなくなってました。

見たけりゃ見ればって。

 

 

現在地を確認しながら、宿近くで下車。

大きな道路沿いでMapで見ると近いのに、整備がイマイチの凸凹道はやはり歩きづらい。

街灯はあるけど人通りも無く、工事中のビルがあったりとか、とにかく暗いし怖い。

 

早歩きで何とか宿を見つけた時は、心の底から助かった!と思いました (*´Д`)ヨカッタヨー

 

 

 

広いお庭のこのお宿。この旅最後のドミトリーです。

 

 

チェックインを終えると、オーナーの奥様が案内をしてくれたのですが

「ちょうどあなたみたいに一人旅のアジアガールがいるから紹介するわ」と

キッチンにいた彼女達の元へ。

 

え、こんな事って今まで無かったからドキドキ (*'▽')

 

 

 

ひそかに日本人を期待したのですが、紹介されたのは中国人と韓国人の

可愛らしい女の子二人でした。

 

食事中だった彼女達と交わる為に、教えてもらった近くのスーパーにひとっ走りし

一緒に夕飯を頂きました。

 

 

二人ともとっても流暢な英語を話し、自分が情けなくなりました。

彼女らがどんな話をしているのかは何となくわかるけど、自分のみ雑な単語英語。

それでも最低限のコミュニケーションは取れなくはないけど。。。

最後の最後に現実を突きつけられた感じでした。

 

 

 

それにしてもカサブランカの人、みんなすごく見てこない?と聞いてみたところ

どうやらアジア人が珍しいらしい。一人の子は一緒に写真撮ってくれと頼まれたほど。

 

へぇー、そうなんだ。だから見てくるのかぁ。

私も写真頼まれたりするのかしら ( *´艸`)ウフフ ←誰からも一切頼まれず

 

 

 

 

モロッコへ訪れる人の大半が行くであろうサハラ砂漠。

私は1人で行く場所では無いと、今回は諦めていたのですが

チャイナ女子が「じゃあ一緒に行かない?」と誘ってくれました。

 

 

 

えー!旅の最後の最後で大冒険!?

 

 

非常に惹かれるお誘いだったのですが、結局お断りしました。

砂漠に行くには数日間分の予定変更で支払い済の宿もキャンセルしなくてはならず

色々勇気が持てませんでした。

 

 

 

私はまだまだ本当のバックパッカーでは無いな、ヘタレっ子。

 

 

 

 

そんな中、コリアン女子が明日空港へ行くための電車が動いてない!と

騒ぎ出しました。

理由は理解できなかったのですが、明日から数日間電車が運行停止になるらしい。

 

 

 

なぬ!?(;゚Д゚)

 

それは私も他人事ではありません。

明後日、カサブランカからマラケシュまでの移動は電車のつもりでいたのです。

もし本当に電車がダメなら、バスの予約を取らないといけません。

 

CTMバスのアプリを見てみても何故か予約が出来ず、明日直接窓口へ行ってみよう。

電車に乗れない人がバスに殺到して、席取れなかったらどうしよう (ーー;)

 

 

 

そんな不安を抱えながら、彼女達に何故か後ろめたさを感じつつ

おやすみを伝えて部屋に戻りました。

 

 

 

 

今日も長い一日でした。

旅も終盤を迎え、目まぐるしく一日が過ぎていくけど明日は久々のゆっくり観光DAY。

 

 

 

大部屋の方がゆっくり眠れる私は、久々にすんなり眠りにつく事ができました。