『葛飾応為』
葛飾北斎の三女、お栄の事です。
『応為』は画号。
この時代には珍しかった女流画家です。
美人画は、北斎にも認められる程、
春画の彩色はその時代の西洋画のように
写実的であったとも云われています。
...本日お昼にみたテレビの受け売りですが。
その中で紹介されていた彼女の代表作の一つ。
『三曲合奏図』
町娘と芸者と遊女が、
それぞれ楽器を持って演奏をしている絵です。
実際にこの三者が一緒にいるというのは
在り得ない構図なのです。
この時代、遊女は「おはぐろどぶ」の囲いの中、
大門を通らねば外には出られぬ身でしたから。
それは、着物の図柄にも表現されているそうです。
「蜘蛛の巣にかかった蝶々」
囚われたら、逃げ出せぬ遊女の心を映したのでしょうか。
それはともかく、この絵の着物はどれも素敵です。
町娘が着ている絞りの紅い襦袢も可愛い。
でも、本物の浮世絵は『ボストン美術館』に...。
遠いな。それに、アメリカはあまり好きではない私。
仕方ないので近場にて、
彼女の他の作品をみるために。
『太田記念美術館 』
近々、参りたいと思います。