ここは由布岳の裾野。
フィトンチッドあふれる森で、深呼吸する。

大きく吸った精気が身体を巡り
気持ちよく吐ききって
そっと目を閉じ、しばしの瞑想。

湯布院 “一壺天”。犬と泊れる洒落た宿。
広い敷地の中、離れスタイルの客間は8棟。
“無の空間”  ライブラリーも併設されている。

「石竹」の棟
部屋の源泉かけ流しの露天風呂。
なみなみの湯と緑のヴェールが、どこか桃源郷を彷彿させる。
地底から湧くパワー、地球に感謝。

私は集中、固執することが好きである。
お箏、三味線、静的なヨガ、読書…
そして、いつもと違った角度から自分を顧みるこのような時間…
贅沢なひとときは、膨張していく。

ころとねねの食事
ころとねねがはしゃぐ姿に、旅の思い出は一層と深まる。

彼らの砂金のような愛、
純粋一途な眼差しを感じると、私は心研ぎ澄まされる。
何かが変わる気がする。
ある種の自信か、まことしやかな現実か…

温かくて、優しくて、ほっとする。
湯富里の宿  “一壺天”