夜の脱走は今回が初めてではないけれど、あんなに遠くまで行った事はないんで、あちゃー!どこ行ったやらで。
『どうせ近くにおるて、あ、いた!!』
妹が照らした先に白い逆三角形が浮かぶ。たいがい逃げ出した時は、その場所で香箱座りしてくつろいでいるのだ。
黒いから分からんわ!
猫っちゅーのは気まぐれで、名前呼んでも来ませんし、かと思えばすぐ側まで近づいてたりするし。
手が届けばこっちのモンだぜ!!覚悟しやがれ悪魔猫!!
背中の皮をむんずと掴み、引き寄せた。
『プツッ!』
左足の筋肉ちゃんがほんのチョッピリ弾けてしまった。
痛ァ!!畜生!この黒豚がー!!でも愛してる!!
部屋に戻ってすぐに首輪を付けた。せっかくのタキシードを首輪で隠すのももったいないから外してたけど。
万が一また逃げ出しても、飼い猫である事をアピールしとけば『足の悪い野良猫』としてピー!に連れて行かれてピー!される心配もなかろう…
ハア、疲れた…しばらく外には出たくない。
けど、どうしても外に出なきゃいけない用事が出来たりする時もあるよね~
もしかしたらつづくかも?