八日目 2 | ワカサギの妄想掃き捨て場

ワカサギの妄想掃き捨て場

ワカサギでござんす。
自己満でございます。

暇な時に書きます。

戦闘開始――


セ「みんな、作戦通りに!」


ワ「おう!」 ア「うん!」 テ「任せんしゃい!」


クック先生を目の前にし、俺たちは作戦通り動いていく。


作戦とはこうだ。


まずは、アルマが意識を自分に向けさせて陽動。

俺とティヌが一気に駆け寄り地道にダメージを与える。

そして、セレナはみんなの様子を見て指揮をし、罠を仕掛け、隙を見て攻撃をする。


発案者はセレナ。

まぁ、いつも通りといえばいつも通りの立ち回りだろう。


ア「ティヌ!ワカサギ!いけるよー!」


ワ・テ「おうッ!」


俺が真後ろ、ティヌが横から攻めていく。

当然攻撃されればいかにクック先生とはいえ、こちらに注意を向けるだろう。


ワ「そーらよっと!」


突進のラストにランスを突きだし、後ろからクック先生の足を捕らえる。

ティヌのほうを見てみると横から翼を切りつけている。

早いうちにダウンをとったほうが有利になるだろう。

そうすれば、怪我も少なくてすむかもしれない。


ワ「セレナ!このままダウン奪うぞ!!」


セ「OK!それじゃ、罠仕掛けるわよ!」


セレナが罠を仕掛け始めたのを確認し、ティヌが足を、俺は注意が罠仕掛け中のセレナと援護射撃のアルマに向かないように

頭を狙って攻撃する。


テ「オラァ!」


クック先生「グエェァ!?」

ズズーン...


ワ「しゃおらぁ!いくぞぉ!」


テ「ひゃっはー!たたみかけろー!!」


ティヌ、それどこの世紀末だよ...!

と心の中で突っ込みを入れつつも攻撃を加えていく。


ア「そろそろ立ち上がりそうだよ!気をつけて!」


離れたところで射撃しているアルマの声を聞き一旦攻撃をやめてクック先生から離れる。


クック先生「グアァァア!!」

立ちあがったクック先生はその場で翼を広げた。

これまでに与えたダメージがクック先生の逆鱗に触れてしまったようだ。


離れた後すぐに攻撃しようとした俺は、クック先生の怒りのジャンプに巻き込まれ、すこし飛ばされる。


ワ「うげぇ!」


防具がなければ即死だった。


セ「罠のところに誘導するわよ!」


痛みを抑えこんでセレナのもとへ走ろうとする。

しかし、クック先生がこちらに向かって突進をしてくる。


ワ「いぃぃやぁぁだぁぁ!!!」


クック先生「グエェェェ!!」


ワ「スイマセン先生!!!

俺だけ狙うのやめてください!!」


明らかに俺しか狙ってない。

死にたくない一心で走る。

ただひたすらにセレナのもとへと走って行く。


セ「ワカサギぃ!とびこめぇ!!」


ワ「はひぃ!!」


セレナの言うとおりに罠を飛び越えるような勢いで飛び込み

クック先生を罠に誘い込むことに成功した。


ワ「や、やった!」


テ「いよっし!けりつけたるでぇ!」


ア「睡眠弾撃ってまーす!」


アルマが罠にはまっているクック先生目掛けて睡眠弾を数発撃つと罠にはまったままクック先生は寝てしまったようだ。


ワ「ティヌ。後は任せた!」


テ「ショータイムだ」


ティヌはクック先生の頭の前で大剣を振り上げ、力を溜める。


テ「でぇいっ!」


ズンッ!!


クック先生「グアァ...」


頭にティヌの溜め斬りをくらい短く悲鳴を上げ、

クック先生はそのまま動かなくなった


セ「終わりね。さて、時間が少し余ってしまったけど戻りましょうか」


ア「余裕余裕♪」


ワ「俺は走り回らされたけどぉ!?」


テ「好かれてたな」


ワ「あぁー、つかれた!」


待機場に戻ると先生に出迎えられた。


先「みんなおつかれ!流石我がクラスのトップ!早かったね!」


え?トップ?は?

俺たちが?


テ「いやぁー、それほどでもありますよー。デヘヘ」


セ「馬鹿力が二人いますからww」


ア「ふっふーん!当然だよね!ワカサギ!」


ワ「お、おう」


待ってくれ。

聞いてなかったんだぜ。

いや、聞く機会もなかったけどさ。


まぁ、トップって言われて悪い気はしないし...

別にいいか。


先「それじゃあ、ここで他のグループの狩りを見ていましょう」


セ「はい」


席に座り、闘技場に目をやるとクック先生が倒れている。

所詮、あのようなことは噂に過ぎなかったのだろう。


ワ(あぁ、また一つ命を奪ってしまったんだな...

クック先生!あなたのおかげで仲間との連携に磨きがかかりました!)


なんてことを思っていると、


倒れていたクック先生がむくりと起き上がり、まるで俺たちの攻撃など効いていなかったかのように欠伸までしている。


ワ「!?」


目を凝らしてクック先生の体の状態をよく見てみると、

そのボディは太陽にきらめき、

身体には無数の古傷が刻まれていた。


ティヌが渾身の一撃を放った頭には傷一つついてはいない。


ワ「噂の通りだったのか...

さすがクック先生だ...」


前線を退いても俺たちのような若手を育てるためにこの闘技場にいるのだろう。

尊敬することしかできないな。


さて、残りのグループの狩りの見学なんてどうでもいいな。

この闘技場のメインはほかでもない。


クック先生だ。


俺は、クック先生が手を抜きに抜いて戦う姿を眺めて過ごした。


あるグループのやつは先生の突進に吹き飛ばされ、

またあるグループのやつは先生の回転に巻き込まれた。


俺以外のやつは狩り終わった余韻に浸って友人と駄弁っていたり、寝ていたりしている。

そのため、あのイャンクックが一回一回入れ替わっているものだと思っているのだろう。


誰もが完璧に狩りを終えたと思っているのだ。


あぁ、ゲームの中では新武器の練習台にしたりしていたクック先生がこの世界ではこんなにも強いなんて...

きっとこの世のどんな生物もクック先生には敵わないだろう。



元の世界に帰れたらクック先生を狩るのを控えようと胸に誓ったところで、グループ演習は終わった。


みんな狩りの後で疲れているのか寮に帰ってからすぐ各々の部屋に戻っていった。


元気なのは俺の周りのバカどもくらいか。


セ「それじゃ、シャワー浴びてくるね」


ア「私もー」


テ「おっれもーー!」


ワ「おう、そのまま寝ろ!

俺は寝るからな!」


俺はシャワーを浴びた後、すぐにベッドに寝転んで休んだ。

しかし、数十分すると扉が開き何者かが複数で侵入してきた。


ワ「おい、おまえら...」


寝転んだまま侵入者に言葉をかける。


侵入者もといバカどもは電気をつけ、騒ぎ始めた。

セ「さぁ、夜はこれからよ?」


ア「なにするー?」

ワ「なにもしねぇよ!寝るよ!!」


テ「まぁ、そう怒るなってwww」


セ「あ、そうそうスペシャルゲストがいるのよ」


ワ「あ?誰だよー。お前らのバカ騒ぎに付き合わせたらかわいそうだろ?ww」


テ「ほらほらw 入って入ってwww」


ティヌが扉の後ろにいるであろう人物に入るよう促すと

一人の女子が入ってきた。


レ「お、おじゃまします」


ワ「レイラなんでこいつらについてきてるんだよwww」


まさかのレイラだ。

こいつも狩りで疲れているはずだろうに...


レ「ううん。私もなんとなく眠れないからワカサギの部屋に行こうと思ってたらばったり出会ったの。

それで、一緒に来たんだよ」


ワ「あー、そういうことかw

でも、俺は寝るぜ?」


セ「寝させないわよ?

ね?レイラちゃん?」

レ「え?」


ワ「こら、セレナ。急に振ったらレイラも困るだろ?」


レ「えっと、寝させないよ?」


ワ「あれ?」


テ「ワカサギさんモッテモテですなぁwww」


ワ「黙らせてやろうか?ティヌさんよぉ」


テ「モウシワケゴザイマセン」

ワ「うむ」


次に何か言ったらその口を塞いでやろう。

もちろん物理で。


ア「そんなことはいいからなんかしようよ!」


ワ「あー、そうだな。

俺もお前らの煩さで目が覚めたわww」


レ「私ノープランだからみんなに任せるよ」


ワ「レイラだけなら、こんなに煩くなかったのになw」


セ「なによ、私たちが煩いって言いたいの?」


テ「そーだそーだ!」


ア「そーだー!!」


ワ「いやいやww まさに煩さを体現したかのようなやつらばっかりだろうwww」


特にティヌとアルマ。

君たちは落ちつきなさい。


ア「そういえば!ワカサギ!あの本読みたい!」


ワ「その話はいまここではよそうな?」


ア「なんで?」


ワ「なんでもいいから」


レ「本?」


ワ「あー、気にしなくていいんだよ」


レ「そうなの?」


ワ「おう、気にすんな。っていうか気にしないでくれ」


レ「うん」


アルマめ。

無駄なことをいいおって。


テ「よーし!まずはトランプしよう!トランプ!


ア「ばばぬきーー!」


この世界に来てからゆっくり休める日がない気がする。


たまにはすんなり寝させてほしいものだ。


仕方ない、とことん楽しんでやるか。


ワ「よし。やろうか!」


こうして、俺のにぎやかな夜(二度目)が始まった。