なまえのない○○ -流・別館- -12ページ目

なまえのない○○ -流・別館-

昔々あるところに名前のない怪物がいました。

怪物は名前がほしくてほしくて

しかたありませんでした。

そこで怪物は旅に出て名前を探すことにしました。

でも世界は広いので、怪物は二つに分かれて

旅に出ました。

一匹は東へ、もう一匹は西へ。。

夏の日差しの照りつける中、電車の車窓から流れる景色に

とても懐かしい公園を見た。





いつもは車移動なのだが、その日は久々に電車に乗って実家に帰っていた。


平日の昼間で下り方面のその車内は、思ったより空いていて

青い空と雲、エアコンの程よく効いた車内で快適に揺られていた。




窓から流れる景色を、ただ ボーッ っと眺めていたら

懐かしい大きな公園が目に入ってきた。

突然、目に飛び込んできたその公園の景色に

忘れていた淡い記憶が蘇り、一瞬にしてあの青春の日に引きずり込まれ

自分でも不思議なほど 胸が、ざわついた。



それは、今から約20年程前になる。


生まれて初めて 人に本気で恋をして

その人を想い、夜 一人 自宅の部屋で苦しさに泣いた。


誰かを想って切なくて、初めて涙した経験を そんな気持ちを教えてもらった

懐かしい、高校時代の恋のお話です。