~あらすじ(抜粋)~
スマホとネットが日常の一部となり、
顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、
便利な反面、やっかいでもある。
言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、
大切なことは何か――
恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、
様々なシーンでの言葉のつかい方を、
歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。
~感想~
言葉
もはやそれ
隣人同士の空間のものではない
言葉
いまやそれ
一瞬の消えゆく心の有り様でもない
書くものも 話すものも
変わらず
消しても消えず
その発した一言よ
無限に広がって
その人を模(かたど)る
気に入らぬ
ギザギザのヒイラギの葉
許せぬ
松のヤニの付いたネバネバ
言葉
簡単に伝わる
それゆえ
難しく伝わる
どうせなら
ゆずり葉
次の人へと温かく繋がる葉
折角なら
里芋の葉
肉厚で打たれる雨から守る葉
戦うなとはいわん
好きに使え
言葉なのだから
各々の武器にしても良い
だが言葉
私の口から出でるときは
どうか
救いのものでありますように
願わずにいられぬ
