人物を描くドキュメンタリーは
「プロフェッショナル」(1時間)
「情熱大陸」(30分)が有名だけど
 
「ザ・ノンフィクション」前後編
合わせたら2時間
 
山田あかね監督と
石田ゆり子さんのナレーションで
素晴らしい番組でした。
 
 
見ることができなかった方のために
私が心に刺さったポイントをご紹介
 
録画の方はネタバレで
感動が薄まるから読まないでね。
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飼い犬ハナちゃんを連れて
通勤する太田先生
 
 
犬猫の殺処分数の
大半は野良猫の子猫
 
生れても殺される命なら
生ませないようにする。
 
先生はずっと野良猫の不妊去勢手術に
ご尽力されてきました。
(おそらく何万匹か)
 
 
 
 
お金の話は・・・
言っていいのかな、と思ったけど
TVで公開されたから書いちゃいます。
 
手術費用は
メス3000円
オス2000円
 
この低価格は
保護活動者の負担を減らしたいから
 
 
 
不幸な犬猫を見過ごせず
金銭的な余裕がないのに
手を差し伸べてしまった
被災地や高齢者の方からは
お金を受け取らないこともあります。
 
 
 
*******
 
千葉県は不妊手術を
安くできる動物病院は少ない。
 
そこでボランティアさんが猫を集めて
出張手術をお願いしている。
 
 
「猫がいて、
困っているボランティアがいて
やるしかない」
 
 
運ばれた中に
臨月の猫がいました。
 
太田先生は
堕胎は殺処分と同じだから
やりたくない気持ちはあります。
 
しかし、飼い主や、ボランティアは
これ以上増やすわけにはいかず
苦渋の選択で中絶をお願いします。
 
 
その猫を太田先生は
後回しにします。
 
するとキャリーの中で出産が始まりました。
 
笑顔の太田先生「猫の勝ちだね」
 
 
堕胎が間に合わず赤ちゃんを産んだことを知った
飼い主は顔が曇りました。
すでに7匹も飼っていて、これ以上飼う余裕はありません。
 
結局、ボランティアが保護して
飼い主探しをすることになります。
 
でもボランティア達だって余裕はありません。
 
捨て猫を保護して、
貰い手がつかず20匹にもなる
と答えている人もいました。
 
 
私もお腹の大きなメス猫を連れていったら
太田先生に「病院で保護して産ませる」と言われ
不承不承連れ帰りうちで産ませた経験がありました。
本来なら堕胎して、母猫は外に戻して終わりでしたが、
苦労して親子全部、幸せな飼い猫にしました。
母猫は知人のもとで幸せに暮らしています。
そうやって私達に命の大切さを教えたのだと思います。
 
 
 
 
_____
 
一斉手術は頭数も多く、
予定どおりの時間に終わりません。
預けた猫の引取りに来た人が
手術の遅れに一方的に文句を言いました。
 
ボランティアさん達は
説明するが言われ放題です。
 
太田先生が黙っていられず
文句ばかり言う人を一括しました。
 
 
そこに関わった人達はみんな
ボランティアで、相当な無理をして、
低価格の一斉手術を実現させています。
 
サービスを求めるなら
正規の料金を支払い、
普通の動物病院に連れて行ってくださいと
 
「誰よりもがんばっているのはボランティアなんだよ」
 
 
私はこのシーンで涙が出ました。
私達ボランティアは猫を人質に取られ、
猫を守るために人々に頭を下げる弱い立場です。
泣いても同情されないし、
怒れば叩かれてしまいます。
 
そんな私達の味方になり、矢面に立ち
代弁してくれる先生がいるから、
私達もがんばれるのです。
 
*****
 
病院も保護活動をしていて
この時期、ボランティアさん達が育てられない
衰弱した赤ちゃん猫を世話していました。
 
 
 
子猫は治すというよりも生かすしかない
 
時間さえ稼いで体が大きくなれば勝てる
 
死なないようにつなぐ
 
私も死にかけた赤ちゃん猫を連れて行き
胃カテーテルと点滴で助けてもらいました。
「今度は自分でやってください。できるから。」と
方法を教えて、そのとおり助けられるようになりました。
 
太田先生はそうして沢山のボランティアを育てています。
 
 
 
太田先生は飼い犬のハナちゃんだけでなく
たくさんの保護猫と一人暮らししていました。
 
もらいてが見つかりにくいサビ猫などが11匹もいました。
(太田先生はサビ猫好きだ)
 
ちゃんと食べてないし、休んでいないし
若いから無理がきくけど心配だな。
動物愛護の世界に大切な人だから、無理せず体を大切にしてほしい。
 
 
*******
太田先生が北里大学で学んだ頃は
保健所から動物を払い下げて
実験動物として使い、最期は安楽死していました。
 
太田先生は動物を助けたくて
獣医師になろうとしているのに、
その過程で動物を殺すことに抵抗を感じました。
 
教授は言いました。
「一匹を殺して、沢山の動物を救う。君にはそれができないのか」
 
太田先生は「その一匹も救いたい。すべてを救いたい」と
欧米の大学で行われていた「動物実験代替法」によって、単位を取得しました。
 
 
実験動物は殺される命なので雑な扱いを受けていましたが、
せめて、散歩をさせたり、少しでも良い時間を与えたくて「犬部」を結成しました。
本や漫画にもなったので、ぜひご覧ください。
 
 
花子と共に過ごすために
その名を冠した自分の動物病院を持ちました。
 
野良猫や野良犬を助けてくれる数少ない動物病院です。
 
********
 
 
捨て犬を拾って世話するうちに71頭にもなってしまった
多頭飼育崩壊
 
ボランティアがあちこちの病院に
不妊手術をお願いしても断られる中で
太田先生が引き受けてくれました。
 
太田先生は飼い主だけを叩くことはしない。
 
「飼い主さんは素人だから、知識も情報もない。
 
もちろん飼い主さんも悪いけれど
プロの獣医師や行政が
もっと問題の解決に関わるべき」と言う。
 
「県内の動物病院が一頭づつ、
不妊去勢手術すれば一日で終わる」
 
 
 
近所からの苦情で、行政は把握していたが
指導をするだけで、具体的な解決策は示せなかった。
 
最終的に、無関係のボランティアが
見過ごせないからと
無理を重ねて助けに入っていく。
 
「プロである獣医師や行政が何もしないで
ボランティアに押し付けるのはカッコ悪い」
 
 
1年後、手術を終えた犬たち
 
奥様は亡くなり、ご主人ひとりでは飼い続けられない。
ボランティアは引き受ける覚悟です。
 
 
そして高齢の花子ちゃんの最期の時が近づいてきた。
 
来週の後編へつづきます。
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