10年ぶりのリーグ優勝を成し遂げ、ホームにホークスを迎え撃ったCSファイナルステージ。
初戦をエース菊池雄星で落とし、2戦目こそ打ち勝ったものの、そこから3連敗。
進出を疑っていなかった日本シリーズに辿り着けず、夢のようなシーズンの幕が閉じた。

敗因は挙げればキリがないけど、まだ日が浅すぎてまとめきれない。
CSが始まる前に「万が一負けたらスタンドが罵声だらけで大変なことになるんだろうな~」なんて全く真剣みなく考えていたけど、
本当に負けてしまった瞬間に思い浮かんだのはライオンズへの感謝だった。
たしかに終わり方は最悪だったけど、今年1年間本当に楽しかった。
圧倒的な打力、華麗な走塁、広い守備範囲、終盤の12連勝、奇跡のような逆転勝利の数々、
意図が明確で的確な補強、進化したイベント、球団に縁が深い多彩なゲスト、満員のスタンド。
去年秋のメットライフドーム改修計画の発表に始まり、
今年の華麗なシーズンまでの流れは言い表せないほど美しく、
出来すぎた物語を見ているかのようだった。
2008年以降何かと噛み合わないことばかりだったチーム、そして球団の歯車がようやく噛み合ってきた。
そして何より印象的だったのが辻発彦監督の暖かい眼差し。
チームが不調でも常にどっしり構える姿にチームは落ち着いたと思う。
選手へのコメントも一人一人の成長を願っていることが伝わってくるものばかり。
お立ち台に上がるような分かりやすい活躍をした選手だけでなく、
その場面をお膳立てした選手を讃える言葉を毎日のように発してくれ、
野球とはチーム全員で戦うものだと実感させてくれた。
そしてファンへのメッセージ。
終盤戦に入って「応援が力になっている」と毎日のように言ってくれた。
実際のところ20年通っているオレも感じたことがないくらいの雰囲気だったけど、
それにしても心の底から感謝していることが本当によく伝わってきた。
もちろんそれに応えてくれるチームがあってこそのことだけど、
多くのファンにとって大きな力になったと思う。
ついでにホームゲームでの勝利後に流れる監督インタビュー。
去年から今年、そして終盤に入るにつれ、
辻監督の言葉に聞き入り最後に拍手を送る人が増えたように感じる。
辻監督について挙げていけばキリがないけど、
とにかく人間としての魅力があるということだと思う。
指導者としてというより、まず人間・辻発彦さんを尊敬できる。
人材が枯渇していたライオンズに帰ってきてくれたことには感謝しかない。
優勝して監督を胴上げするのはもちろん選手たちだけど、
ファンから見ても「この監督を胴上げしたい」と思わせてくれる稀有な方だ。
もちろん監督として100点満点とは思っていない。そりゃそうだまだ2年目なんだから。
今まで見てきた他の監督のほうが上回っている部分もあるし、
ファンには見えていない部分ももちろんあるだろう。
それでもファンと心を重ねて戦ってくれる、
ファンをもやる気にしてくれることに関しては辻監督の右に出る者はいない。
球団もファンもチームと辻監督を後押しして、必ずや日本一の胴上げを。