平城宮若海藻上進之地(木簡の碑) | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

 

角島・瀬崎陽の公園に建てられている

「平城宮若海藻上進之地」の碑です。

「木簡の碑」とも記されています。

 

 

角島大橋を望む展望台に建てられています。

 

昭和38年(1963年)、平城京跡地から

多数の木簡が発掘されました。

その中に

「長門国豊浦郡都濃嶋所出稚海藻 天平十八年三月廿九日」

と記されたものがあました。

天平18年(746年)は、聖武天皇の治世。

その頃に角島のワカメが都まで送られていたのです。

 

角島のワカメは、当時から知られた存在だったようで、

『万葉集』には次の歌が収められています。

※旧角島小学校に歌碑が建てられています。

 

「角島の 迫門の稚海藻は 人のむた

 荒かりしかど わがむたは和海藻」

 

「平城宮若海藻上進之地」の碑は

平成6年(1994年)に建てられたものです。

作者の速水史朗氏は、香川県の彫刻家で、

94歳の今でも、現役で活動しています。

 

場所は↓こちらです。