市恵比須社跡標石(豊田町中村) | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

ふるさと豊田の歴史塾という団体が昨年

『豊田の石造物』という本を発刊したことを、先日知りました。

下関市豊田町の石造物が数多く掲載されています。

その本を拝見していて、今まで訪れた豊田町の石碑の中で、

加筆修正すべきものが複数あることを確認しましたので、

数回に分けてご紹介しています。

 

今回は、掲載写真には写っていたけれども、

石碑・モニュメントとしてご紹介していなかったものです。

 

 

以前、とよたショッピングセンターラピールの向かいに建てられている

「西ノ市旧跡」の碑をご紹介しました。

↓こちら。

 

 

 

その時(平成30年(2018年))掲載した写真です。

 

 

碑の隣にあるこの石なのですが、

市恵比須社の跡を示す標石だそうです。

 

市恵比須社があったのは、この場所の下の河川敷です。

室町時代にこの地に「西ノ市」が誕生した時に

それまでの「東市」(「西ノ市」誕生後は「東ノ市」)から遷座し、

恵比須堂が建てられていたそうです。

その後、1626年に市が川の西側に移った際に、

一緒にそちらに移ったそうです。

現在は、西八幡宮境内の摂末社・今熊神社に合祀されています。

 

標石は、1626年の遷座に伴い設けられたと考えられています。

河川敷にありましたが、平成26年(2014年)に

現在地に移設されました。

 

場所は↓こちらです。