藤部隊二三三戦友会記念植樹(シベリア抑留鎮魂之碑) | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

 

長門国一宮・住吉神社です。

神功皇后の三韓征伐の折、

その航海を守った住吉三神(住吉大神)が、

自身の荒魂を祀るよう命じ、

祠が建てられたことに由来すると伝えられています。

「日本三大住吉」の1つです。

 

写真奥の本殿は、1370年に大内弘世が再建したもので、

国宝に指定されています。

また、手前の拝殿は、1539年に毛利元就が建てたもので、

国の重要文化財に指定されています。

 

 

境内入って右、宝物館の裏手に建てられている

「藤部隊二三三戦友会記念植樹」の碑です。

側面には「シベリア抑留鎮魂之碑」と記されています。

平成18年(2006年)に建てられました。

 

「藤部隊」とは、大日本帝国陸軍第39師団のこと。

その中に、歩兵第233連隊が所属していました。

藤部隊は終戦時、ソ連との戦闘に備えて

満州に滞在していたそうです。

そして、シベリアに抑留された藤部隊員

全員かどうかまでは確認できておりませんが、

現在のカザフスタンのカラガンダで、抑留生活を送ったそうです。

 

この碑に込められた戦友への思いは、

我々の世代には分からないものかもしれません。

ねりえの祖父は戦時中海軍に所属し、

戦地から九死に一生を得て帰ってきた1人でしたが、

晩年、「戦友の碑を建てに行く」と

東南アジアへ行ったことがあったことを思い出しました。

 

碑の場所は↓こちらです。