ほうせんぐり | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

 

阿川ほうせんぐり海浜公園。

新型コロナウイルスの影響で今年は中止になりましたが、

豊北夏まつりが開催される、

下関市豊北町を代表する公園の1つです。

 

 

↑この岩がほうせんぐりです。

 

元々は沖田川の河口にあったそうですが、

江戸時代初期に沖田川が西寄りに付け替えられた結果、

海の中に位置することになりました。

 

この岩は、少なくとも江戸時代中期には

「放生礁(ほうじょうぐり)」と呼ばれました。

阿川八幡宮で行われる放生会の際、

この岩の場所で魚などを放ったことから、

そのように呼ばれたものと言われています

(「ぐり」というのは「岩礁」を指す方言だそうです。)。

それがいつの間にか「ほうせんぐり」と呼ばれるようになりました。

 

ほうせんぐりは、海水浴場の岩として親しまれた存在でしたが、

昭和47年(1972年)に防波堤が出来た結果、

岩の周囲に砂がたまるようになり、人目に触れなくなりました。

しかし、平成13年(2001年)に

阿川ほうせんぐり海浜公園が完成した結果、

そのシンボルとして再度日の目を見ることとなったのです。

 

場所はこちらです。