平成29年(2017年)に認定された日本遺産
「関門“ノスタルジック”海峡~時の停車場、近代化の記憶~」の
構成資産をご紹介します。
関門地域に残るレトロな建築物の数々。
これらは、日本が近代国家へ向けて突き進んでいた時代を
今に伝えるもので、レトロかつノスタルジックな思いを
我々に感じさせてくれます。
……と言いながら、今回は建築物じゃなくてですね……
「バナナの叩き売り」です。
JR門司港駅の前には
「バナナの叩き売り発祥の地」の石碑が建てられています。
バナナは明治36年(1903年)頃から
日本に輸入されるようになり、
明治41年(1908年)から大量に輸入されるようになりました。
バナナは日本の統治下だった台湾から運ばれてきたのですが、
運搬中に蒸れてしまったりするなど、
商品価値が下がってしまったものがありました。
バナナが陸揚げされていた関門地域では、
そのようなバナナを早く売りさばくために、
競りによるバナナの販売「バナナの叩き売り」が
行われるようになったのです。
戦時中、バナナの輸入がなくなり、叩き売りもなくなりました。
昭和51年(1976年)、門司港で地域おこしのため再開され、
映画「男はつらいよ」で一躍話題となりました。
碑の場所はこちらです。