下関市長府・忌宮神社境内、
長府図書館のそばに建つ碑です。
「福田先生ト家塾桜柳亭ノ記」と記されています。
「福田先生」とは長府藩の学者であった福田扇馬のこと。
1862年に、自宅にて私塾・桜柳亭を開いています。
桜柳亭は、藩士の子弟を教育する藩校・敬業館と異なり、
誰もが学ぶことができる場として設けられたものです。
長府における民間教育施設の先駆けと言われています。
そして、1864年には、この桜柳亭を母体に、
「長府の松下村塾」集童場が発足することになります。
扇馬も集童場の教授として、引き続き教鞭を取っています。
その後、扇馬は海軍の必要性を訴えたものの
それが認められなかったことから、
1866年に集童場を辞め、英語を学びます。
明治維新後は、大阪で英語を教えました。
碑は、昭和3年(1928年)に横畠武二が建立しました。
横畠武二は桜柳亭の門下生で、
長府高等女学校(現・長府高等学校)の初代校長を務めました。
碑文も彼が手掛けています。
場所はこちらです。