覚苑寺にある野村素軒の頌徳碑です。
梅林の脇の道を進んでいくと、
家の裏手に建てられています。
野村素軒(素介)は、七卿落ちの際に、
七卿の付人に加わったこともある長州藩士です。
維新後は貴族院議員などを歴任しました。
書の名手としても知られており、
昨日ご紹介した「杉聴雨先生頌徳碑」や、
「高杉東行終焉之地」の碑など、
このブログにも何度も登場しています。
聴雨、長三洲と並んで、「長州三筆」と称されました。
そして、彼もまた、聴雨同様、
当地にあった防長孤児院に多くの書を贈り、経済的に支援しました。
この碑は、彼の徳を讃え、「杉聴雨先生頌徳碑」同様、
大正4年(1915年)に建てられたものです。
碑文の撰文は、住職・進藤端堂、
書は、公家・山科言縄の子で、
華族屈指の文人・杉渓六橋が手掛けています。
場所はこちらです。