インテリスタのブログ -36ページ目

インテリスタのブログ

サッカーについて勝手な事を書いています。
あくまで自己満足であり、個人の見解であることをご了承ください。

※あくまで個人の意見です※


 2013年9月6日、長居スタジアムでキリンチャレンジカップ、グアテマラ戦が行われた。私個人としての意見であるが、常にこの強化試合と位置づけられる試合は、有意義であったか有意義でなかったかに尽きると思っている。結果ももちろん大事であるが、過程の伴わない結果であれば、それは強化試合としての意味をなしていないと思う。最高の強化試合は、常に先手を取り得点の上でも先行し、自らが優位に立った状態で試したかった新戦力や新戦術を試す。そういう試合だ。下手に過程の伴わない結果を出すくらいなら、引き分けや負けで自らの修正点を見つけられたほうがいい。その点から見て今回のグアテマラ戦は、どちらかに決めろと言われれば有意義であったが、可も無く不可も無くといった感じだと思った。



 スタメンは今までの常連に少々新戦力を加えたメンバーであった。元々本田圭佑と柿谷曜一朗の後半投入は決まっていたことだろう。もちろん想像の域は出ないが、まず試したかったのは香川真司のトップ下と、大迫勇也、森重真人という選手だろう。香川に関してはクラブでの試合出場がなかったこともあり、スタメン起用ということもあったかもしれない。森重真人に関しても失点の多かったディフェンスラインのテコ入れとして、よほどのことがない限り初めから90分は決まっていたように感じた。



 試合の入りとしては素晴らしかった。常にディフェンスラインを高い位置に保ち、前線からのプレスもよくかかっていた。監督の指示なのか意識してなのか、いつも以上に縦への楔を入れており、シュート数もここ数試合の中ではかなり多かった。久しぶりのスタメンだった清武弘嗣も積極的にシュートを打ち、今までの反省と自らのアピール意識を感じさせた。大迫勇也も決して悪いわけではなかったが、まだ他選手との連携を含め、改善点は感じられた。シュート数は多かったものの、最も大事な結果を出せなかったことは当然だが、シュートへ行くべきではなかった場面もあった。もっとも、シュートを打たないFWよりはマシであり、彼には修正点を見直し、次につなげてもらいたい。CBに入った森重は終始完璧であり、ラインコントロールも見事であった。ラインが高く全体に積極的であったために、長谷部が非常に積極的に前線に絡んでいた。時には2ボランチが2人ともペナルティ付近に入っている程攻撃に積極的であった。しかし積極的になっても、素早い切り替えによる前線からのプレスで、守備面で危険な場面は少なかった。



 後半にはエース本田圭佑と、柿谷曜一朗を投入し、ほぼベストメンバーとなった。後半まず感じたことはやはり本田圭佑という個の存在だ。後半5分には得点も決め、本田圭佑という存在の大きさを改めて示した。本田は意識的に柿谷を使っている節もあり、柿谷は常に本田を意識していた。柿谷に関しては少し本田を見すぎている感も否めなかったが、狭いスペースで香川、本田と絡んだ際のワンタッチ、ツータッチでのパス交換は非常に魅力的であった。その後ポスト岡崎として入った工藤壮人は、新戦力の中では唯一結果を出した。本田、香川、柿谷の絡みに置いていかれているかとも思ったが、機を見て決定機には顔を出していた。3回の決定機のうち1回しかモノにできなかったが、この“1回”が今後のポジション争いには大きな1回となるだろう。2得点を決めたことにより、ザッケローニ監督はこのあと余裕をもって3バックを試すことが出来た。香川に代えて今野泰幸。しかしこの3バックは、おそらく今回もポジティブな結果ではなかっただろう。吉田にしても森重にしても、4バックの時には出来ていた前でボールを奪うという行為が少なくなった。もちろん前線からのプレスが効かなくなっていた事が大きな要因でもあるのだが、戦術的にプレスを減らしていたわけではないはずだ。吉田は4バックの頃まではパーフェクトに近かったが、スピード面も含め3バックには向いていないのかもしれない。いずれにしても後半は本田圭佑という存在が大きく、本田がいるから長友、香川を含めた周りが生きるという状態であった。ディフェンスに関してはピンチが少なく評価は難しいが、3バックにするまではパーフェクトに近かったと思う。



 今回のキリンチャレンジカップ1戦目のグアテマラ戦、相手の実力を加味すれば評価が難しい試合であったが、結果可もなく不可も無くだと感じた。新戦力もポジティブな出来であったが、結果が付いてこなかった。特に前半戦は試合を支配していたにも関わらず、大迫、清武らに結果が出なかったことは残念だ。逆に後半本田が入って流れが良くなるというのは、本田の代わりが未だにいないという意味であまりいい事ではないだろう。現有戦力の実力は確認できたが、3バックはまたしてもネガティブな結果であった。3得点、無失点という結果は評価に値するが、新たな発見は少なく、新戦力で最も予想外の活躍をしたのは森重真人だろう。柿谷、大迫を含め、新戦力も可能性のある選手だと思うが、やはりあれだけ攻め込んだ試合であれば工藤のように得点という結果が欲しかった。いずれにしても今回のグアテマラ戦よりも次回のガーナ戦の方がある意味“本番”の強化試合と言っていいだろう。ガーナ戦でどの選手が起用され、誰が外れるか。我々には分からない今回のザッケローニ監督の本当の評価は、その時になれば分かるだろう。