吟遊詩人の旅記録 -33ページ目
ガキの頃の思い出
二輪で通った早朝の奥多摩
二輪も四輪も
だいたい決まったメンツ
つるむのが苦手で
走りに特化した連中
欧州産の古い個体に混じって
ひときわ輝くヒップライン
そして
直列6気筒が奏でる
なめらかな響き
アメリカ生まれのBMW
デザイナーは日本人
白髪が目立つ年頃になったら
幌開けて峠をながしたいなって
憧れを抱いてた

縁があり手に入れた
2002年型の2.2i
心臓部は通称
「シルキーシックス」と謳われ
吹け上がりの滑らかさが
売りのエンジン
パワーウエイトレシオは
決して優秀な数値ではないが
同世代のスーパースポーツに
属する車輌を捲くれる性能を
誇っていた

ロングノーズ
&
ショートデッキ
伝統のスタイルを踏襲した
時代を感じさせない
プロポーション

とても23年前の車輌とは
思えない程
美しく優雅な佇まい

人生の中で最も過酷であった
この7年間を
共に駆け抜け
共に分け合ってくれた…
ありがとう
心から感謝している
一緒に疾走り抜けた9万キロ
忘れないよ
最高の相棒だった
さよなら
Z3

