ガキの頃の思い出
二輪で通った早朝の奥多摩

二輪も四輪も
だいたい決まったメンツ
つるむのが苦手で
走りに特化した連中

欧州産の古い個体に混じって
ひときわ輝くヒップライン
そして
直列6気筒が奏でる
なめらかな響き

アメリカ生まれのBMW
デザイナーは日本人

白髪が目立つ年頃になったら
幌開けて峠をながしたいなって
憧れを抱いてた


縁があり手に入れた
2002年型の2.2i
心臓部は通称
「シルキーシックス」と謳われ
吹け上がりの滑らかさが
売りのエンジン

パワーウエイトレシオは
決して優秀な数値ではないが
同世代のスーパースポーツに
属する車輌を捲くれる性能を
誇っていた


ロングノーズ
ショートデッキ

伝統のスタイルを踏襲した
時代を感じさせない
プロポーション


とても23年前の車輌とは
思えない程
美しく優雅な佇まい


人生の中で最も過酷であった
この7年間を
共に駆け抜け
共に分け合ってくれた…

ありがとう
心から感謝している

一緒に疾走り抜けた9万キロ
忘れないよ






最高の相棒だった
さよなら
Z3