長女ちゃんが、読み聞かせタイムに

ぐりとぐらシリーズをリクエストしてくれるようになったのをうれしく思っていた矢先、中川李枝子さんが亡くなった。



わたしの30年弱の人生において、

いちばんすきな絵本は決められないけど

いちばん読んだ絵本はまちがいなく

「ぐりとぐらの1ねんかん」だと思う。

はじめて出会った幼稚園のあのときから大人になった今でも、本を開けば

天才的な日本語の使い方とあったかい絵に心がどきどきする。

ぐりとぐらがだいすきな、純粋で愉快で全力なあのころの自分に戻れる気がする。



海外で子育てをしているわたしたちにとって

絵本は日本語に触れるための重要なツールなのだけど、

それ以上に、家庭や学校で絵本を楽しむ

このあったかくて愛しくて心躍る時間が、

どうかいつまでも彼女たちの心の栄養になってくれと願ってる。

わたしがそうだったように。

子育てをしてると、あぁ自分はたしかに大事にされてたんやなと実感することがよくあるけど、それは忙しない日々の中でもなんとか時間をつくって絵本を読み聞かせてるときだったりする。




ときどき、しずかやなーと思ったら

3人で集まって絵本を開いてる。

どうか、こんな時間がいつまでも

世界中のどこにいてもありますように。



中川李枝子さんの本

これからもたくさん読みます。