積雪で思い出したこと | ネフローゼ4年目のブログ

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体がつらいこともなく不安も余り感じずに、仕事があってご飯が食べれた一日。
そんな日々を送れることが幸せなんだと実感できるようになりました。

東京は昨日すごい雪でしたね。
よく行くコンビニの前を吹雪の中、一生懸命雪かきしてた仲の良い店員の女の子が印象的でした。
今朝起きて、ベランダで一服しながら下の道路を見ると、みんなが自分の家の前の雪かきをしていました。
子供たちが雪だるまを作ったり、雪合戦して遊んでいるのをほのぼのした気持ちで見ながら、10年ほど前のパキスタンに滞在していたことを思い出しまた。

あのときもパキスタンの首都、イスラマバードに雪が降って現地の子供たちは大騒ぎをしていました。
そして、雪に滑って転びそうになりながら朝食の準備のため水を汲みに出たり、大人も寒そうに大判の布を体に巻つてけ白い息を吐きながら歩いていました。

日本とパキスタンの違いはそこです。
今日、近所を歩いていると自分の家の前だけだとしてもみんな雪かきをして道路脇に雪がこんもりと盛っている風景が続いていました。

パキスタンではそれはありませんでした。みんな何もしません。雪が降っても雪かきなどしないんです。最低限、自宅の車庫から車が出られる範囲だけ雪を掃けたりはしていましたが商売をしている売店の前ですら雪はそのままになっている所がほとんどでした。

自分では何もしない。人任せなわけではなくて、全てを受け入れ、そのままの自然現象を享受するのは宗教的な価値観なのか、民族性なのか、土地の歴史が関係しているのかはわかりません。

今日、歩道を歩いていても雪が固まって氷状になり転びそうになることはなかったけれどパキスタンでは何日間もツルツルとした道を慎重な足取りで歩いた記憶があります。

パキスタンといえば日本とは違いそこまで豊かな国ではないので、日本人が履くような雪用の靴をわざわざ常備してる人も少なく、溝の浅いソールの中国製シューズやサンダルで舗装されていないために土とまざり半分泥水になったシャーベット状の雪道をザクザクと歩いていたりする。今日の東京はそんな光景はありませんでした。すでに自転車を軽快に漕いでいる人も沢山いました。

何がいいとか、どうするべきだとか、そんなこと僕にはわかりません。
ただ、大都市が大雪にまみれた次の日、足元をあまり気にせずに歩けるのは当たり前なことではなく、歩道を雪かきしてくれた人達に少し感謝の気持ちを持って歩く、というのもいいかもしれません。