オオシマゼミの声に遭遇! | ネパール悲喜こもごも

オオシマゼミの声に遭遇!

先ほど珍しい虫の声が聞こえてきた。
この声を那覇で聞いたのは私の記憶にない。

鳴き声の持ち主は、オオシマゼミ。
こんな恰好。

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ヤンバルではうるさいくらい鳴くので特に珍しい種類ではないが、本島南部には生息していないんじゃなかったけなあ。
緑色の姿も美しいが(虫嫌いの人にはそうでないかもしれないが)、声がまた実に美声なのだ。
こんな声。



日本に住む蝉の中でも、1,2位を争う美しい声の持ち主だと思う。(←セミは口で鳴くんじゃないよ、とか突っ込まんでね。)

セミと言えば、今年の夏はセミの鳴き声の少なさに何となく違和感を感じた人も多いと思う。
私は6月末にネパールから沖縄に戻ってきたが、通常その時期にはありったけの声で鳴きわめくナービカチカチ(リュウキュウアブラゼミ)の声が聞こえたかった。
けんちゃんがすでにそれに気づいていて、「今年はセミがとっても少ないよ。」と不思議そうに言っていた。
それから7月にはサンサナー(クマゼミ)のfff大合唱の季節がやってくるはずだったが、mpくらいのやけにおとなしい夏だった。
夏休みの終わりごろには、クロイワツクツクで締めて那覇近郊のセミの季節はおしまいになるのだが、それもほとんど聞こえずじまい。
聞けば、本州でもセミが今年は少ないという記事を目にした。
いろんな噂が流れた。

放射能の影響では?
気候変動の影響?
森林伐採?

放射能ということはないと思うが、気候変動や森林伐採は影響しているように思う。
今年成虫として出てくるセミは何年も前に卵として産み落とされたセミたち。(よく言われるように地中で7年生活するというのは俗説らしい)
その時は土の中でぬくぬく生きていても、成虫になって出てくるときにそこがコンクリートで覆われていたとしたらアウトだよね、きっと。
セミたちは我々人間の生活様式にものすごく左右される生き物なんだと思う。

そんな中で聞こえてきたオオシマゼミの美しい調べ。
ちょっとだけ嬉しくなり、心洗われる思いがした。

夜にはタイワンクツワムシを筆頭に、これぞ秋の合唱団!とでも言いたくなるような演奏を楽しませてもらっている。
秋はほんとにいい季節。
昼間はまだ暑いけどね、沖縄は。