歴史的出来事・・・・でも・・・ | ネパール悲喜こもごも

歴史的出来事・・・・でも・・・

いろいろ私の周りで起こる出来事。
しかし、私がいつもこのブログで取り上げる時には、すでに時間が経ち過ぎていて、話題性に欠けるのが心苦しいです・・・。

で、そんな遅きに失した話題のひとつではあるが、ネパールが王政を正式に廃止したというニュース。
報道でご覧になった方もおられると思うが、新しく選ばれた議員による初議会が招集され、最初の議題で、ネパールが連邦民主主義共和制を敷くことが可決され、宣言された。
240年に及ぶ王国はその日をもって幕を閉じたのである。

240年って、結構な歴史である。
ちなみに240年前の日本って、どんな感じだったかというと、だいたい1770年頃のことだから、まだばりばり江戸時代の真っただ中。
日本は鎖国中で、元禄文化が栄えた時代である。(実は、私は歴史があまり得意じゃないので、まっくんの社会の教科書をちょっと覗いている・・・)
杉田玄白と前野良沢が「解体新書」を出したのが1774年、本居宣長の「古事記伝」が1798年、そして天明の大飢饉が1783年・・・・・・懐かしい響き・・

これらの出来事があった日本であった頃、ネパールで王政がスタートした。
そして、それは実に今日まで続いていたわけである。
だから、ほんとに驚くべき国家的歴史的な出来事であるわけだが・・・・・・・すごく簡単なのね・・・・このプロセスが・・
政治家の皆さんも他のネパール人も、自国の歴史の重みというか、そういうのにはあまり関心がないようで・・・
確かに、この歴史的イベントを記念して翌5月29日と30日は祝日となったのだが、そもそもが祝祭日や臨時休暇の多いネパールでは、それほどの意義なし。
このあたりが無茶苦茶ネパール的で、なんだか気が抜ける。

さてさて、この国の行く末は・・・。
誰も確かのことは言えないが、真に平和と発展の道を選ぶことを心から望んでいる。