雷竜記事、今回はディプロドクス編です。

 

 ディプロドクスは、ブラキオサウルスとほぼ同期のジュラ紀中期から後期にかけて生息していた雷竜、竜脚類の一種です。全長はおおよそ20~33mと、ブラキオサウルスより長大です。身体は他の雷竜よりも全体的に華奢で、体重は10t~20t程度と推定されています。ブラキオサウルスと違い前肢の長さも後肢と大差ないこともあり、全高は低めです。詳しいデータとしては英国・ロンドンの自然史博物館の骨格標本、愛称「ディッピー」が4.25m程度とされているので、高いところの植物を食べるのは苦手だった可能性が高いです。

 ゾイドでディプロドクス科に属されるゾイドを、特徴と資料から羅列します。

 

・ビガザウロ

・セイスモサウル

 

 

 ビガザウロは一部媒体でディプロドクスとされています。セイスモサウルスもディプロドクスの仲間とされています。

 

 

 

 ビガザウロはメカ生体ゾイドでの最初の大型ゾイドです。個人的な感覚としては骨ゾイドの親玉という感覚です。モーターユニットはゾイドマンモス、ゴジュラス、ゴルドスに流用されています。余談ですが雷竜の特徴である長い首は、マンモスでは長い鼻になっています。

 ディプロドクスは、首を高く上げることはできないとされています。ある程度は首が上がっていたのは、現在の想像図や標本から推測はできます。

これよりもう少し持ち上がったくらいでしょうか。

 

 

 

 セイスモサウルスは、モチーフの特徴である「全長が竜脚類でもトップクラスに長い」ことを全面的に活かしたゾイドで、僕はネオゼネバス派だったこともあり好きなゾイドです。

 ZAC2106年、ネオゼネバス帝国軍がヘリック共和国軍の新兵器ゴジュラスギガにクック港及びクック砦を占領されたことから、「格闘戦をさせずにゴジュラスギガを撃破する」ことを目的として解発されました。

 長大なボディそのものを砲台にして放つ超収束荷電粒子砲、通称「ゼネバス砲」は期待通り初陣で格闘戦に持ち込むどころかレーダーの範囲外からゴジュラスギガを葬ることに成功しました。

 

 セイスモサウルスはモチーフとゾイド名が同じ、珍しいゾイドです。他には後々名前が消えたりしましたが、ウルトラザウルスがギリギリ同じといえるでしょうか、この二体のみです。

 セイスモサウルスは、大まかに言うと「地震トカゲ」という意味です。全長33~40mという体躯から体重も相当重いと思われていたからでしょう。しかしブラキオサウルス同様、最近の研究ではそこまで重くなかったとされています。セイスモサウルスの体重は推定40t程度と、全長25mのブラキオサウルスよりも軽い可能性が高いようです。

 そして現在、何とセイスモサウルスはディプロドクスの大型種で、独立した種ではないということになりました。これまでセイスモサウルスとされていた種は、現在ディプロドクスの一種に編入されています。現在、セイスモサウルスという属名はウルトラサウロス同様無効名となってしまいました。

 無効名となったのが2004年ごろ、ゾイドのセイスモサウルスが販売されたのが2003年と無効名になるギリギリのタイミングでの商品化だったようす。

共和国の戦艦、、母船ゾイド2体。

 

 

 巨大雷竜型ゾイドの代表格2体。高さのブラキオサウルス科、長さのディプロドクス科と特徴がはっきりしています。

 

 というわけで雷竜ディプロドクス編でした。ネームバリューが低いためかブラキオサウルス型に比べれば数は少ないですが、ビガザウロとセイスモサウルスと、ストーリーや商品としても重要なポジションを担っていた恐竜で、ゾイドワイルドでも出ないかなと思ってしまいます。

 

 それでは。