昨日の新聞に、若い子の73%が、親の裕福度で人生が決まる、いわゆる親ガチャについて記事が載ってた。

お腹を痛めて子供を産んだのだから、どうか親の力に頼らず、自分自身で人生を切り拓きましょう!という真っ当な意見を言う人もいる。
うん、ほんとに至極真っ当だと思う。

でも、私は親で自分の人生が決まるって思ってしまう若い子たちの気持ちもわかる。わかってしまう。

だって、私は子ガチャだってあると思うから。正直、私だって障害児の親になるなんて思ってなかったし、子どもが不出来なためにママ友たちからはじかれて、小学校の先生にも厳しく当たられるなんて子供を産むまで思ってなかったよ。

なにげない生活の中で、「普通の親子」がどんなに羨ましいか。
羨ましいと言うよりもはや嫉妬だよ。
なぜ私にはあの普通が手に入らないんだろう。
頑張ってても、しつけがなってないって私が、親が責められる。

優秀な子や、いわゆるおりこうさんを持つ親は讃えられるし、ママ友のなかで人気者にさえなれる。たとえその人がたいしたことない人だとしても。

実際、甥っ子や姪っ子を見ててもそう。甥っ子はインターナショナルスクールを主席で卒業した。私たち家族も卒業式に招待されたけど、最後に映画みたいな代表のスピーチをしていた。
義父、義母、義妹夫婦は誇らしげにそれを見つめてた。私は…溢れ出そうになる涙を堪えてたっけ。
あんな輝く子どももいるのに、うちのはそうにはなれないんだって。
そして、もうひとつ。
義妹の経歴より私の経歴の方がずっとすごいのに!って。ちっぽけなじぶんに、ますます涙が出そうだった…
そこからいなくなりたかった。

私は私!
子どもは子ども!別人格なのにー。
ほんと息苦しい。

でも、子ガチャで引きが悪かった私は一生みんなとは同じステージに立つことはないのもわかる。悲しいけど…現実だよ。