相変わらずの冬ですけども。
バーゼルはいよいよ寒くなってきて、今週は一日の大半が氷点下になる予想が出されている。
主に夜に雪が降り、朝起きると外が真っ白になっていて、昼間に少しばかり溶けるようなのだが、正午過ぎからまた氷点下の気温の為凍るというサイクルを繰り返している。

昼間は氷を溶かす”にがり”か何かを街中の人がしきりに撒くので、雪がなまじっか溶けるのはそれによる事が大きいのかもしれない。路上に撒くのだけれども、にがりの力を使ってまでしても完全には溶けず、またその上を沢山の人々が歩いて通るので、泥だらけになったかき氷状態の粒が路上に積もっていて、それが水分を余計に含んでいるものだから歩きづらい。滑るほうがまだマシかと思うほど、靴が泥だらけになる心配の方が大きい。

そんな外と比べて部屋は暖かいので、暖房無しでもセータを着る事無く過ごしている。一日の平均体感温度的には日本の方が幾分寒いと思う。というのも、日本では例え氷点下にいかなくとも、朝起きた時の部屋の中の冷んやりした感じは何とも気が参るものだが、スイスは夜から朝にかけて、昼は申し分無く、暖かい。

いつも家からトラムの駅途中にある八百屋が、野菜を外に出して大量に売っているのだが、それがいつ凍ってしまうのか、または既に凍ってしまっているのか、気になってしょうがない。残念ながら、自分がいつも買う野菜は決まって店の中に置いてあるので、屋外の野菜に触れる機会は無い。もし、自分が、ザクロとか、この前洋梨だと思って間違って大量に買ってしまった洋梨モドキとか、見た事も聞いた事もないようなグロテスクな野菜が好物ならば、検証の余地は十分あるのだけれども。

最後に冬のバーゼルの写真を載せる。
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これは大晦日のバーゼル。家の屋上からの写真。大晦日のバーゼルでは、市民が大量の打ち上げ花火を、それはそれは様々な場所で打ち上げる。市内のあらゆる教会が豪快に鐘を鳴らし、360度花火を見渡せる。もしバーゼルに高層ビルがあったとして、その屋上から大晦日の風景を見る事ができたならば、それは汐留シティセンターの41階から見る風景とは比べ物にならない程魅力的だと思う。

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ライン川を眺めている番人さんもしくは兵隊さん。
雪が積もってさすがに寒そう。

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バーゼルの見せ場。
家の屋根は全て白化粧を施され、街全体がまた一風変わった魅力を出している。