自民党の改憲草案で
憲法はどう変わる?

 


前 文
現行憲法
政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、

改憲草案
先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、

政府による戦争をしない決意 が前文からなくなります。

▼ 詳しい解説 ▼

自民党の改憲草案では憲法全体で「戦争を絶対にしない」という記載が無くなりました。 そして、「我々は、美しい国土を守り」と国民に国防義務を課しています。
また、これまで憲法前文に天皇に関する記載はありませんでしたが「天皇を戴く国家」と記載され、 改憲草案1条では天皇を元首であると規定しています。
一方で現行憲法の前文に記載の無かった「基本的人権の尊重」が記載されました。 しかし、後述するように改憲草案12条では基本的人権より国益が優先される旨が記載されています。