伊勢湾台風は929.5hPaでした

伊勢湾台風

https://www.n-bouka.or.jp/local/pdf/2020_02_34.pdf

 

 伊勢湾台風は、1959年9月26日の18時過ぎに和歌山県潮岬に上陸し、21時半頃名古屋市西
側を通過しました。この台風は、超大型で最盛期(9月23日)に中心気圧が895hPaまで低下
する猛烈な台風でした。上陸地点の潮岬測候所で観測された気圧も929.5hPaとなり、それま
でに観測された1934年の室戸台風の911.8hPaおよび1945年の枕崎台風の916.6hPaに次ぐ勢力
で、東海地方を中心に死者・行方不明者が全国36道府県に亘って5,098名に達する大災害を引
き起こしました。犠牲者の数はそれまで最多であった室戸台風による3,036名を上回り、台風
の強さを表す工率(パワー)に比べて被害が格段に大きかったこと(工率は室戸台風の半分
程度、被害は1.7倍)、さらにその犠牲者のほとんど(9割弱)が三河湾を含めた伊勢湾に面
した38の市町村に集中したことに伊勢湾台風災害の際立った特色がありました。