| スーパー・ボルゲリ レ・マッキオーレのパレオ・ロッソ マグナム1.5L 2001(イタリア産・赤ワイン) |
スーパー・タスカン、スーパー・ボルゲリとして彗星のごとく登場した「レ・マッキオーレ」。
1983年に設立、偉大な醸造家・アグロノモとなった故エウジェニオ・カンポルミはこの時弱冠21歳。
ボルゲリの地に可能性を見い出し、ブドウ畑に徹底的に執着した若者は1989年のパレオ・ロッソの発表により一躍トップワイナリーの名声を手に入れました。
◆妻 チンツィアの決断
そして3年前の2002年エウジェニオが逝った。あまりにも突然で早すぎる彼の死。
悲しみさめやらぬ中、マッキオーレの買収に多くの資本家達が乗り出したという。莫大な金額でのオファー。
しかし、チンツィアはこの土地を手放そうとはしなかった。
エウジェニオと共に築いてきたもの、彼の意思と情熱は同じく彼女の意思と情熱でもあったのだ。
■ 何と言っても注目したいのは、「パレオ・ロッソ」2001年 ついにカベルネ・フラン100%として登場。レ・マッキオーレに最初に植えられたブドウ品種カベルネ・フランは、エウジェニオがボルゲリでその可能性を信じ研究をおこなってきたブドウ。
ボルゲリの方言で「畑に生える雑草」の意味を持つパレオ。
そう、畑で育った健康で完熟したブドウがワインに現れている。
元々パレオはサンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィヴィヨンのブレンドでした。
しかしボルゲリの肥沃な大地で立派に育つカベルネ・ソーヴィニヨンも、暑い年の夏には酸が欠けるという欠点があります。
だがカベルネ・フランはその暑さの中でも酸をしっかり保つことができることが、長年の経験でわかりました。
また、通常完熟が難しいとされるがこのボルゲリでは違います。
エウジェニオはついにカベルネ・フランの可能性を結論付け、こうしてパレオにカベルネ・フランがブレンドされその比率も年々上げられ、99年よりサンジョヴェーゼが完全に抜かれました。
そしてついに2001年、待望の単一品種でのワインを完成。
皮肉にもこれがエウジェニオにとって最後のワインとなったが、ワインづくりに全てをかけ人生を全うした男のつくり上げた最高傑作。
マッキオーレ独特のユーカリプスの繊細な香りに、フラン特有の香りが甘い完熟果実と融合し、ハーモニーを生み出す。
繊細で滑らかな喉ごし。
重厚感。
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アマローネの神様ロマーノ・ダル・フォルノのアマローネ・デ・ラ・ヴァルポリッチェラ1999 |
一度口にした人の記憶にいつまでも焼き付く。
かなり高価だが、その魅力に抗しがたい。
アマローネの頂点に立つと言われるロマーノ・ダル・フォルノ。
ぶどうを4~5ヶ月間陰干ししたあと、ステンレスタンクで発酵、少し残糖のある段階で小樽に移し、2年ほどゆっくりと発酵させます。
そのまま熟成させ、1年間の瓶熟を経て6年後に完成します。
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ガヤと並ぶ生産者ロッケ・デイ・マンゾーニのブリッコ・マンゾーニ・ダブルマグナム |
今やガヤと並びピエモンテのリーダーと称されるマンゾーニワイン。
人々が望み続ける贅沢なスタイル・・それが「マンゾーニ・ワイン」!
バローロで最初にバリック(小樽)を導入した造り手です。
経営していたレストランが「ミシュラン1つ星」にまで認められていたにも関わらず、ワイナリーの経営を始めたヴァレンティーノ夫妻。
突然の転身で、外部の者が違った業界で成功することは困難をきわめ
ましたが、常に職人としての向上心と消費者側からの広い視野を持ち合わせていました。
そのこだわりは、誰にでもわかりやすい凝縮度の高さを持つ、ふくよか
でリッチなスタイルのワインを生み出しました。
新樽に負けない、パワフルなマンゾーニのスタイルは、日本でも圧倒的な支持を得ています。
このアートラベルは、ランゲ出身の画家が描く特別品。
手書きなので二つと同じものはありません。
ランゲ地方の古い収屋や、葉の落ちた秋の木々がシルエットのように浮かぶ、静けさを感じる美しい絵です。

