前回は産卵~仔魚期までを追ったヨコシマドンコの成長記録。
過去記事
活ワムシ主体から活ブライン主体の食生活へ移行してきました。
これでやっと餌を食っているか分かるw
育ってきた屋外仔魚は屋内プラケースに統一しました。
屋内飼育容器
● 大型プラケースに水作エイトスリム
● エアは弱めにしてほぼ止水にする
● 弱い個体の隠れ場所に水草を少量入れる
● 水温24℃~28℃で管理
● 1日1回 生きたワムシとブラインシュリンプを与える
● 3週間に1回 8割換水
ワムシとブラインの培養容器
ワムシに淡水クロレラを与えて増殖させる。
並行してブラインも湧かす。
昨今のメダカブームにより、餌用微生物の培養ハードルは下がりました。
以前はメダカの稚魚に培養ワムシを与えるというVIP待遇はなかったですからね。
とりあえず粉餌でした。
1匹数千円の改良メダカを大切に育てるという文化が日淡飼育の難易度を下げることに繋がった、と。
あ、ヨコシマドンコは外来魚か。。。
途中ブラインを糧にしてヒドラが発生……
稚魚とヒドラ
赤丸のオレンジ色の物体がヒドラ。
この影響か小さい稚魚が若干減った模様……
何度か換水するうちヒドラは消えていきました。
孵化後22日目 全長7㎜
斜め
後ろ
上
生き残った稚魚たち
全長5㎜~12㎜程度が混在しています。
孵化後43日目 12㎜個体
10㎜個体
7㎜個体
第2背びれから発達していくのが分かります。
最初から止水域での中層生活。
活発には泳がず、中層を漂う。
大きい個体は緩い縄張りを作って他の稚魚を追い払う。
追い込む・食うまではあまりしないようで、軽い威嚇ですね。
孵化後130日目 全長18㎜
貫禄のある面になってきました。
稚魚たち
12㎜到達辺りから成長が鈍ってきました。
過密飼育か活ブラインだけでは成長しきれないのか?
広さ確保のため、再び屋外容器へ移すことにしました。
ついでに餌もブライン主体から冷凍アカムシへと切り替えていく。
回収した稚魚を数えると19匹。
1000個産卵と仮定して生存率1.9%でした。
採集数からするとこれでも多いw
3匹が19匹になったわけですから。
移入先の孵化仔魚生存率は1%に届かず、といったところでしょうか。
ヨコシマドンコはあまり拡がるとモツゴ、ヨシノボリとのニッチの奪い合いになりそうですね。
あまりあちこち里子に出すと、10年後くらいに都市部のドブや池に定着する可能性があります。
基本うちで寿命全うとしますか。