「DeFiって、そもそも何なの?」
「DeFiを使うと、何もしないでお金が稼げるっていうけど本当かな……?」
「年利数百%も稼げるならやってみたいけど、どうやって始めればいいの……?」
最近、仮想通貨関連でよく聞くDeFiという言葉ですが、もし上記のように何もしなくても稼げたらいいですよね。
そうはいっても、よくわからないものに手を出して自分の資産を減らしたくないという気持ちも分かります。
そこで、当記事では
- DeFiとは何か?
- DeFiを用いた3つの稼ぎ方
- DeFiの将来性
について解説しています。
なるべく、専門用語をかみくだいて解説していますので、ぜひ1度読んでみてください。
DeFiとは
DeFiは「Decentralized Finance」の略称を指し、日本語で「分散型金融」を意味します。
インターネットに接続できれば誰でも利用できるので、自分で金融資産を管理できるのが大きな特徴です。
また「流動性マイニング」や「レンディング」を利用すると、高い収益が見込まれるのもDeFiが注目されている理由の1つです。
DeFiの特徴
DeFiには大きく分けて、3つの特徴があります。
- 分散型金融システム
- 安い手数料
- 誰でもどこでも使えるサービス
それぞれ、詳しく解説します。
分散型金融システム
DeFiは分散型の金融サービスなので、管理者が存在しません。
イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンをもとに、DeFiは開発されているので、管理者が必要ないからです。
なぜ管理者が必要ないかというと、ブロックチェーンに記載された取引履歴は改ざんが難しいのに加え、誰でも閲覧できるからです。
ですので、個人間で金融資産の移動や取引が直接できるようになります。
ただし、個人間で取引ができるようになったということは、資産を失うなどのトラブルが発生した場合は自己責任となります。
DeFiには補償制度もないため、自分でしっかりと金融資産を管理しなければならない点に注意が必要です。
安い手数料
DeFiを利用する際、手数料が安いのも特徴の1つといえます。
銀行や証券会社のような金融機関が仲介する必要がないため、個人間で直接取引できるためです。
今までであれば、銀行振込で商品を買うとき文字通り銀行の仲介が必要だったのですが、DeFiであれば、直接お店にお金を振り込むことが可能です。
個人間の直接取引が可能になったことで、余計な手数料がなくなるのもDeFiのメリットといえます。
誰でもどこでも使えるサービス
インターネットにさえ接続していれば、DeFiは誰でもどこでも使える金融サービスです。
金融機関が存在しないので、特別な審査や制限もありません。
日本で外国人の方が銀行口座を開設するには在留カードや住民票などの公的書類が必要ですが、DeFiでは必要ありません。
そのため、後進国への金融市場の拡大が期待できる画期的なサービスといえます。
DeFiの始め方
DeFiで稼ぐには、
- 流動性マイニング
- レンディング
- ステーキング
の3種類の方法が存在します。
それぞれ、詳しく解説します。
流動性マイニング
「流動性マイニング」とは、DeFiに自分が持っている暗号資産を預けて、サービスの流動性を提供する見返りとして金利や手数料収入をもらう方法です。
特徴は、年利数%~数十%の高い利回りで稼げる点です。
なぜここまで高い利回りが得られるかというと、
- 資産が預けられる
- サービスが便利になるので、ユーザーが増える
- 預けていた資産が増える
という、サイクルが生まれているからです。
流動性マイニングができるサービスで有名なのが、「PancakeSwap」という分散型取引所(DEX)です。
かんたんな手順としては、
- ビットコインを買う
- ビットコインをBINANCE(バイナンス)に送金する
- BINANCEでBNBとBUSDを買い、Metamask(メタマスク)に送金する
- MetamaskをPancakeSwapにつなぐ
となります。
レンディング
レンディングとは自分が保有している仮想通貨を取引所に貸し出すことにより、金利収入を得る方法です。
流動性マイニング同様、非常に高い金利収入で稼げる点に加え、少ない元手でもできるのが特徴です。
「Coincheck」や「GMOコイン」といった国内の主要取引所で、レンディングはできます。
かんたんな手順としては、
- 取引所で通貨を購入する
- レンディング用のアカウントに通貨を移す
- 貸し出し期間を指定する
となります。
ステーキング
ステーキングとは、取引所が指定した仮想通貨を持ち続けることで稼ぐ方法です。
売買中心で稼ぐトレーディングに比べて、低いリスクで運用できるのが特徴です。
ステーキングが行える取引所は国内でも限られており、2022年3月時点では「GMOコイン」のみとなっています。
基本的には、対象通貨を買って待つだけなので、比較的かんたんにできます。
DeFiの将来性
DeFiの将来は非常に明るいと言えます。
2021年時点で、DeFi産業は約11兆円以上の規模にまで拡大し、現在も数多くのDeFiサービスが作られています。
またDeFiはインターネットに接続していれば、誰でもどこでも利用できる金融サービスです。
そのため、後進国での金融市場拡大が期待されており、さらに画期的なサービスが誕生する可能性もあります。
目下の課題としては、Gas代の高騰です。
Gas代とは、イーサリアムのブロックチェーンを利用する際にかかる手数料で、取引量が極端に増加すると高くなります。
イーサリアム側でも対策を進めており、2021年のLondon(ロンドン)アップデートで課題を解決する姿勢を示しています。
Londonアップデートにより、高騰するGas代を削減できる可能性が増えました。
Gas代の高騰が解決されれば、さらにDeFi市場が広がる可能性があるので、イーサリアムの動向には注目すべきでしょう。
DeFiのまとめ
以上、DeFiについて解説しました。
DeFiは、インターネットに接続できるすべての人が利用できる金融サービスであり、将来性が大きく期待されています。
また、DeFiを利用した資産運用は、従来の資産運用とは比べ物にならない利益を生み出す可能性もあります。
しかし、分散型金融という特性上、DeFiによる資産運用は自己責任です。
正しい知識と余裕資産をもって、DeFiを始めましょう。
今回の記事が参考になれば幸いです。