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概要
・2006年頃に発売されたディズニー映画のパブリックドメインDVD。
・一部を除いて音声、字幕共に日本語と英語が用意されている。
・日本語吹き替えは「まんが日本昔ばなし」のように男女1人ずつですべてのキャラクターを演じていると思われるが、演技力は高くキャラクターの演じ分けもできている。
 キャスティングは別の記事を参照。
 他メーカーのパブリックドメインDVDにも、この吹き替えが使用されている物が多い。
・歌は日本語吹き替えでも英語のまま流れる。例外は「三人の騎士」の一部。
 それ以外の作品でも、1フレーズのみ吹き替えられている部分がある。
・日本語吹き替えにおけるセリフ部分のBGMは、ディズニー公式から発売されたサウンドトラックの音源を重ねていると思われる。(セリフと同時に流れるBGMで本来の物と変わらない部分が、サウンドトラックに収録されている部分と一致しているため)
 サウンドトラックに未収録、もしくは収録されていても声が同時に入っている部分のBGMは「他場面の物に差し替え」「無音」「声が途切れている部分をつぎはぎ」のいずれかになっている。
・効果音はCDに未収録のため、セリフが途切れた部分は元の音声から抜き出しているが、セリフと被っている部分は新規に制作されている。本来は入らないシーンに入っている場合もある。
 また、日本語吹き替えでは0.5秒ほどずれている事が多い。
・字幕は丸ゴシックで、漢字にはルビがふられている。
 ただし誤字・脱字やルビの振り忘れ、漢字で書かれていないなどのミスがしばしばある。
 中には「シンデレラ」で文字の上に文字が重なっていたり(画像参照)、「ピーター・パン」で「お話も聞けないのか?」が「おまえも聞けないのか?」となっている変わり種のミスも見られる。
 英語字幕は普通。
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・画質は様々だが、全体的に見れば低め。(詳しくは後述)
・オープニング・エンディングもほとんどの作品で収録されているが、RKOのロゴはカットされている。このため一部の作品では曲が半端な所から始まっている。
・メニュー画面はこちら。20秒ほど放置していると自動的に本編が始まる。
チャプターは9分割。
メニュー画面、チャプター画面ではそれぞれBGM(オリジナル曲。フリー素材と思われる)が流れているが、音声・字幕選択画面は無音。
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・また、「バンビ」「三人の騎士」はメニュー画面が異なっている。こちらにBGMとチャプター画面はなく、強制的に本編が始まる事もない。
 この2枚はディスクの印刷が粗いため、それと何か関係があると思われる。
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・余談だが、同じ声優による吹き替えが2種類存在する作品もある。確認できた物は「ピノキオ」「バンビ」「シンデレラ」。

 別バージョン(以下「旧版」)は演技力が現行版より低く、一部キャラクターの声質やセリフが異なる、サウンドトラックに未収録のBGM部分は無音になっているなどの相違点がある。

 

 

各巻の解説
 
白雪姫
・画質は割と高い。
・七人のこびとの名前が公式版と異なる。吹き替えと字幕でも異なっている。
 ・公式:先生、おこりんぼ、ごきげん、ねぼすけ、てれすけ、くしゃみ、おとぼけ
 ・吹き替え:博士、プンプン、ハッピー、ねむねむ、シャイ、くしゅくしゅ、ずっこけ
 ・字幕:先生、へそ曲がり、幸せ、スリーピー、照れ屋、くしゃみ、マヌケ
・スニージーは女性が演じているが、声を低くしているためあまり違和感はない。
・多くの場面に効果音が挿入されている。
 ・足音、狼の遠吠え、物の動きなど。
・グランピーが白雪姫にキスをもらった後、木に鼻をぶつけると「鼻!」川に落ちると「川…」橋に頭をぶつけると「橋!」と言っている。
 なお、本来はここにセリフはない。
・映像ソースはディズニー公式のビデオと思われる。
 エンドマークの後、暗くなった画面の中心に小さな三角形が現れて終わるが、この三角形は青地に平面的なシンデレラ城が出てくるディズニーロゴの始まり部分と一致する。
 
ピノキオ
・画質は少し低い。
・「心臓ドキドキすごい音」のセリフも歌扱いのようで、吹替なし。
・ピノキオ、ランプウィック、その他の子供たちは女性が演じている。
・日本語音声が途中で2か所乱れる。
・「もう糸はいらない」の歌い出し(ピノキオが階段から落ちる場面の直前)、ストロンボリの歌は吹き替えられている。ただし後者はAメロではなくBメロで歌われる。
 ちなみにレンタル専用版(発売元:Peanuts)では後者が無音になっていた。
・ストロンボリと別れる場面でジミニーが「静かにしろ」と言っているが、こちらの吹替ではその直前に大声で「じゃあなー!」と言っているため説得力がない。
 
ファンタジア
・画質は割と高い。
・映像は公式版DVDに収録されている物と同じ(英語音声は旧バージョンだが)ため、「田園交響曲」の黒人セントールはカットされている。
・セリフは曲の合間のみ。バックで流れているオーケストラの調律音はつぎはぎになっているがあまり違和感はない。
・9作品で唯一、女性声優が参加していない。
・パッケージ裏には作曲家と曲の紹介があるが、ストラビンスキーの没年が書かれていない。
・吹き替え、字幕共に「ムソルグスキー」が「ムソグルスキー」になっている。パッケージ裏では正しく書かれている。
・パッケージには「字幕は日本語のみ」とあるが、英語字幕も搭載されている。 
 販売元によっては、日本語字幕のみの場合もある。
 
ダンボ
・画質はかなり低い。
・ティモシーは女性が演じている。
・サーカスパレードの場面には、ナレーションが入っている。
・消防士のピエロにも声が入っているが、意味のある言葉は話さない。
・ケイシー・ジュニアの声は吹き替えられていない。
 
バンビ
・画質は少し低い。
・各キャラの子供時代は女性が演じている。
・サンパーの名前が字幕では正しく表記されているが、吹き替えではサスパー、パッケージ裏の説明ではジャスパーになっている。
・映像ソースはディズニー公式のビデオと思われる。
 ・オープニング「愛のうたごえ」はイントロが終わって5秒ほどして歌が始まるが、このDVDではイントロの直後に歌が始まる。
公式版では青背景にシンデレラ城のディズニーロゴ→「Walt Disney」→「Bambi」だが、このDVDでは「Walt Disney」から始まっているため、映像に合うように一部がカットされていると思われる。
・フラワーと出会うシーンで、最後のバンビとフラワーの声が無音になっている。(旧版では声が入っている)
・旧版では、最初と最後に女性のナレーションが入っている。
 その他にも効果音が挿入されている、笑い声が吹き替えられているなどの相違点がある。
 
三人の騎士
・画質はかなり低く、画面も全体的に暗い。
・ドナルドダック、ホロウェイ教授は女性が演じている。また、ドナルドダックの声は加工されている。
・CDが未発売のため、BGMは全編に渡ってつぎはぎになっている。
・ガウチョの祭りのシーンでは、映画本編に未使用のBGM(キーボードで演奏したものでもない)が流れている。どの作品で使われた物かは特定できていない。
 曲自体は既存の物で、イタリアの民謡らしい。東京ディズニーシー・マリタイムバンドの演奏、「ズートピア+」の4話で同じ曲が使用されている。
・メインテーマ(OP、ED、赤いホセ・キャリオカとパンチートが出てくる場面を除く)、ヤヤーの歌は日本語吹き替え。伴奏はキーボードで演奏した物に差し替えられている。
・ヤヤー→ヤーヤー。
・本来セリフがない場所に声が入っている場面がいくつかある。
・「南極は日本と反対側の南半球にあります。」など、日本が登場するセリフもある。

・スペイン語やポルトガル語の部分があるためか、英語字幕は未搭載。

 
シンデレラ
・画質は少し低い。
・ジャックは女性が演じており、声も少年のよう。ガスはプーさんに似た声。(旧版ではガスも女性)
 
ふしぎの国のアリス
・画質は割と高い。
・オープニングとエンドマークがカットされている。
・ドーマウスは女性が演じている。
・イモムシが女言葉で話し、蝶になった後は青年口調になる。
・「時間に遅れた」はセリフになっている。
・サウンドトラックに未収録のBGMは無音になっているシーンが多く、他のBGMへに差し替えられている事は少ない。
 例えばセイウチと大工のシーンでは、セリフの部分のBGMがすべて消えている。
・アリスが森で迷っている場面で聞こえる「ギャー、ギャー」という鳥の鳴き声が「カアー、カアー」という日本的なカラスの鳴き声になっている。
・アリスのくしゃみや叫び声などはボイスオーバー。
・チェシャ猫→チェシェ猫。字幕は正しく表記されている。
 
ピーター・パン
・画質は少し低い。
・ジョン、マイケル、ロスト・ボーイズは女性が演じている。