※トップの写真は、子どもたちの軌跡の七五三の様子です(長男7歳、次男5歳、長女3歳)。下記のブログの内容とは全く関係ないですがw


11月もついに最終週となりました。

さて、、今週は本当に色々あった1週間でしたね。
万博の決定によって2020年以降の景気の冷え込みが心配されていましたが、

我々にとっては確実にプラスになる事象ですね。



まぁそもそも、ビジョナリーな会社は景気云々などいってはいけませんので、
どんな環境であれ、機会と捉え、成長させ続け世の中の社会課題を解決し続けるのみです!

そして、なんといってもカルロス・ゴーン氏の逮捕。
 

私が心から尊敬している経営者の一人。
当社の経営でよく使われる「コミットメント」という言葉は

もともとはゴーン氏が日産の社長に就任した時の言葉です。


本当に素晴らしいと我々が感じ、使うようになったものでもあり、弊社の成長の一部分においては大きな影響を与えている経営者であるということは間違いありません。

・ゴーン氏が行ってしまったことの罪の大きさ
・ここまで優秀なトップでもこうしたことを起こす可能性がある
・今回の事案から学ぶべき経営ガバナンスの大切さ

他にもこの後の報道によって経営者、経営チームは多くのことを学べるのではないかと思います。


ただ、

今回はちょっと世の中のニュースの温度感とは違い、、、ゴーン氏を惜しむという意味でも、、、ゴーン氏という経営者がどれぐらい優れていたか、日本においてどれほどの功績を残した経営者なのかというのをシェアできればと思います。


今でこそ世界的な自動車メーカーの一社となっている日産自動車ですが、1999年は瀕死の状態でした。2兆円という巨額の有利子負債を抱え、上場企業としては史上ワースト記録となる6,844億円というとてつもない額の赤字を計上。

(※弊社の設立が2000年ですので、まさに設立前後に一番最初に見たすごい経営者がゴーン氏だったということです。)

この窮状を救うべく、提携していたルノーからCEOとして送り込まれたのが、ゴーン氏でした。

結果、日産は見事V字回復を果たします。


20代前半でTV越しですが、経営者とはこうあるべきなんだと刺激を受けたのを覚えています。

2002年、弊社が倒産の危機を迎えて、私がバトンタッチしたときに、明確な目標を立てて進んでいったのは、ゴーン氏の影響を100%受けて取り組んでいたものでした。
 

そういった意味では、極端な言い方をすると、この会社はゴーン氏に救われたといっても良いかもしれません。笑(この辺の文脈から私がどれだけゴーンを尊敬していたかがわかると思いますが笑)

ゴーン氏が日産復活に導いたポイントは、

いくつかに分かれると思いますが、主に以下の「3つ」だと振り返って私は思います。

 

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1. 明確な目標設定(ここが私が最も参考にしたポイント)
ゴーン氏は日産に入社早々、各セクションから若手のエース級社員200人を集め、
部署を横断して日産の問題点を洗い出し、なんと、わずか3ヵ月で
『日産リバイバルプラン』を立てました。内容は以下の通り。

・ 2000年度に、連結当期利益の黒字化を達成
・ 2002年度に、連結売上高営業利益率4.5%以上を達成
・ 2002年度末までに、自動車事業の連結実質有利子負債を7,000億円以下に削減

そしてこの大胆な 3つのコミットメントを、強力なトップダウンのもと、すべて1年前倒しで達成しました。当然達成に至っては、ケイレツの見直しやリストラ、様々な負との決別をしていきながらではあったと思いますが。。。
いずれにせよ、弊社は今に至るまでこの明確な目標設定というものを大切にしているのはゴーン氏から学び取り入れた要素になります。

ちなみに『日産リバイバルプラン』が軌道に乗り始めた2002年、

ゴーン氏は次に「日産180」という3ヵ年経営計画を実施しました。以下の通り。

1 : 3年間で販売台数を100万台増やす
8 : 8%の連結売上高営業利益率を達成する
0 : 負債を0(ゼロ)にする

そして「日産180」計画も、見事にその目標を達成しています。弊社ぐらいの規模ではなく、あの規模の日産で彼は自身の進退をかけてコミットメントを持って取り組んでいた姿勢は当時20代の私としてはものすごく刺激を受けたのを覚えています。


2. 徹底した現場主義
一方でゴーンはCEOに就任以来、生産や開発の現場などを徹底的に回り、

つねに現場第一主義を貫いていました。

 

ゴーン氏は常に現場にこだわり、現場の事情、現場からの発案を土台にして変革に取り組んできました。不採算部門の廃止など、時には冷徹なコストカッターという印象も持たれがちなゴーン氏ですが、現場での社員の声こそが常に重要であることを強く意識していました。それは「改革を実行したのは私ではなく、従業員たちです。
私はテコであり、触媒にすぎません」という彼の言葉からも窺い知れます。


3. 客観的な事実把握と冷静な判断
マクロ的な経済・経営情報と現場からの声を客観的な事実として一つひとつ積み上げ、それらの結果を十二分に踏まえて冷静な判断を下す。日本人の経営者は、一般的にこれまでの慣例やしがらみ、情実などに流され、誤った判断に陥ることが多いなと感じます。


ゴーン氏のように常に物事を客観視し、冷静に状況を分析し、そして的確に実行するのは経営者としては極めて重要な要素だなと感じていました。

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と、、、あまり興味のない方にとっては、

「西澤、何ゴーン熱く語っているんだ、、」と思うかもしれませんが、、、

日本の自動車産業を救った、そして当社を救った先輩経営者として、

今回の件を本当に残念に思っています。

今回の件は経営者として学ぶことは多くあるのは間違いないので、

改めてゴーン氏が実現した功績を改めて読み返し学び直すのも大切ではと思っています。

長くなりましたが、、、

 

11月、、、、ラスト全力熱狂していきましょう!!!