色々なところで詰まっているのが会社。不思議だが何故か詰まる。




特に上のほうで詰まる。一番詰まるのは経営者のところで。次に詰まるのは役員のところで。次は事業責任者のところで。そしてミドルのところで・・・。会社っていうのはそういうものである。


何故詰まるのか?シンプルに「セクショナリズム」が発生していくからだろう。


以下、ウィキから引用。

セクショナリズム(Sectionalism;部局割拠主義)とは、集団・組織内部の各部署が互いに協力し合うことなく、自分たちが保持する権限や利害にこだわり、外部からの干渉を排除しようとする排他的傾向のことをいう。官僚制における逆機能の一つとして指摘されたもので、組織内部の専門性を追求しすぎた結果起こってくる機能障害である。

このような傾向の顕著な例が「縄張り意識」や「派閥主義」で、自分たちが担当する職務に関して、他の部局の人間が関与することを嫌い、組織全体の利益・効率性を無視して自分たちの都合ばかりを優先するというものである。

全員が、本当に「組織全体の利益・効率性」をしっかりと意識して働くことが出来れば、会社というのはぐんぐん前に進んでいくはずである。中を向いて仕事をするのではなく、外を向いて仕事をする。上司の顔色を伺って仕事をするのではなく、お客様を向いて仕事をする。


自戒の念をこめて。当然経営者には自分が力をいれている組織。自分がコミュニケーションの多い組織もある。ただ、あくまで全体最適。組織全体の利益・効率性を考えたときの判断・意思決定をしなければならない。実は一番のセクショナリズムを持ちやすいのは一番権限を持っている経営者であり、この経営者がしっかりと全体最適で外を見て意思決定を行っていき続けることが成長していく会社の最低条件ではないか。


日々様々な意思決定があるが、常に部門担当ではなく、誰かの上司ではなく、全体責任を唯一持っている経営者としての意思決定を心がける事。これを常に意識して行動をしたいものである。

自身がそういった行動を心がけ、実行していけば、その経営者を見た経営幹部、ミドルがそういったスタンスの経営者に共感をし、各人もそのような発言・思考・行動をしていくはず。そうして会社は前に進んでいく。

結局会社はトップの人間性・能力・先見性・考え方、いわゆる「器」までしか伸びないのだから。


ということで、全メンバー、常に全体最適を意識した、常にお客様を見た、考え・行動を!



企業の目的は「顧客の創造」である。Byドラッカー