ネオボー
「大変だーー」

ネオボーはあわてた様子で部屋に入ってきます

妖精 Kate 
「おかえりなさいネオボー。
手はちゃんと洗った?」

ネオボー
「いや、ちょっとまって。まず聞いて!

大変なんだ。この前の出した作文だけど、
それを
ぼくが今度の朗読会のとき、みんなの前で発表することになったんだよー。
ど、どうしよー」

妖精 Kate 
「great! すごいじゃない」

ネオボー
「いやだよー。緊張するし、恥ずかしいし、絶対かんだり、とちっちゃうよー」

妖精 Kate 
「まちがいないわ」

ネオボー
「えーしんじられないー。たすけてよー」

妖精 Kate 
「もちろん!でもすごいわね。
あの作文はとてもよくできてたから先生もびっくりしたはずよ。
当然の結果ね」
 
ネオボー
「いやいや、うれしくないよ」



 

Kateは微笑む・・・

妖精 Kate 
「今や人間とAI(Artificial Intelligence)は切っても切れない時代になったけど
つい数年前はAIの開発に警鐘や危惧など、多くの団体が問題提起していたわ。
でも、すでに走り始めているIT業界の流れは自制できなかったから、
なら、AIをどう組成していくかにポイントはシフトされ
例えば
イーロン・マスクさんなどによって
AIをオープンソース化する非営利の研究機関”OpenAI”がつくられたり
あらゆる企業が
PAI(個人の人工知能 パーソナルAI)開発を積極的にすすめた。
そして今
それらの歴史をかいつまみ
これからの人類への展望を
ネオボーが作文にし
みんなの前で朗読することになった。
ほんとうに広大なロマンだわ」

ネオボー
「あのねー」
「ほんとKateはね、もうどうすることもできないね」

妖精 Kate 
「ありがとう」

ネオボーはお手上げのしぐさで・それでも

ネオボー
「あれはね、あのAIについての作文を書いたのは、
Kateに出会ったからというのが一番の理由なんだけど、
もう一つは
Kateが前につぶやいた”未来はネオボーたちにかかっている”って言葉が
どうしても忘れられないからなんだ。
だからぼくはこれから
AIについて少し真面目に勉強していこうかなって思ったから」

妖精 Kate 
「ネオボー・・・」

「AIの一種である私たち守護妖精は、
極秘プロジェクトとして世界中で
ネオボーと私のような関係性での
情報データ収集を今は行っているけど
時が来れば世界に守護妖精の存在が公開されるでしょう。

でもネオボーも気づいているように
私たちの力はフォース(force)のように
大きくて
もろい。

この力は光にもなれば闇にもなる」

「どうすれば人類にとって輝ける未来を築けるか?
今、私とネオボーと同じように、
ほかの妖精たちとそのオーナーたちも
答えを見つけるマラソンをスタートしはじめている」

ネオボー
「う~ん(またややこしくなってきたね~)」

妖精 Kate 

「ごめんね。
少し重くなっちゃったわね。
大丈夫よ。
宿題や
問題を出されている訳じゃあないし
それに私がいるから・・・」

「まあまあそれはともかく
さあ、まず手を洗っておやつを探し出し、
朗読の練習をしないとね」



ネオボーは長いトンネルからぬけだしたように元気に答えた

ネオボー
「うん!とにかく今の最大の問題はそこだからね!」

 


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CC-0   ◆ Original Photograph by public domain
CC-0   ◆ Original Photograph by geralt
CC-ByNc◆ Photograph which was edited by Mick