ドリフ | 真夜中の深海Bar

ドリフ

最初にご説明しておくが、この話に登場する人物は皆男である。

これまたジムでの出来事。

私の行くジムには、毎日来られる常連さんが沢山いる。

特に、40~50代にそれらの方が多い。

そして、皆とても仲良しである。

ある日、A氏とH氏が仲良くじゃれ合っていた。

その光景は特に珍しいものではなく、
若干H氏の方が年上である為
A氏がうまい事H氏を立てて二人のバランスを保っていた。

その日、シャワールームでは私の他に
A氏とH氏が隣合わせでシャワーを浴びていた。

マシンルームでの二人のじゃれ合いの流れから、
年上のH氏がパーテーションの上からシャワーノズルで隣のA氏にお湯をかけた。

かけられたA氏は、けげんそうにまわりを見回した。

かけたH氏は、まるでいたずらっ子の様な表情で笑いをかみ殺している。

私のシャワーブースは対面にある為、
50歳代の二人のそのやり取りが
ドリフのコントの様に映っている。

しばらくしてまた、H氏はシャワーをA氏の頭上にかけた。

すると、A氏は更に険しい表情で周りを見渡した。


私は知っていた。

A氏が死ぬほど潔癖症なのを。

彼にとって他人からの頭上シャワーなど、
他人からの頭上放尿となんら変わりが無いのだ。


また、H氏がシャワーをA氏にかけようとした瞬間
私の懸念は当たった。

『おまえか~!!ええ加減にせぇ~!!』

A氏はブチ切れた。

年上のH氏に対して、尋常ではないぐらいブチ切れた。

シャワーブースが、まあまあ揺れるぐらい暴れた。

すっかりテンションだだ下がりのH氏に、

『もう二度とすんなよ!!』

と罵声を浴びせかけ、
シャワールームを後にするA氏。


私はかける言葉が無かった。

その時思い出した。


たしか、ドリフでは

『志村、後ろ!後ろ!』

と子供達が掛け声をかけてたなぁと。

私は半泣きになったおっさんのH氏を背中にシャワールームを出て、
少しノスタルジックな気持ちに心温められお店に出勤した。


おしまい。


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