父の愛 | 真夜中の深海Bar

父の愛

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1月18日(日曜日)今週末の日曜日だよ!

通常営業↑
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改めて、新年明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いいたします。

年末に携帯電話の機種変をしまして、非常に使いづらいのでブログを怠けてました。

でも、いつまでもそうは言っていられないので
書きま~す!


『父の愛』

つい先日、私が姫路の実家に帰った時の話。

度々ブログに登場している
なかなか物を捨てられず、後生大事に保管して
2年ほど賞味期限が切れてから私に食べ物を送ってくる

『素敵な母』

は、ただのおかんではない。

実は、ある特殊な才能持ったおかんでもある。


母の父親は習字や詩、文章を書かせると天下一品だったらしく、
神戸の須磨区に今もなお、歌い伝えられている

『須磨音頭』

は祖父が作詞したものである。


また歌が上手で、口が上手かった祖父はとても女性にモテたらしく
祖母はいつも頭を抱えていたとか。

そんな祖父の遺伝子を受けたのか、
私の母はめちゃくちゃ字がうまい。

身内を誉めるのは非常にキモいが、事実うまい。

しかも、恐ろしい事にお酒を飲んで
酔えば酔うほどうまくなる。

酔拳である。

あと、口がうまい。

生まれつきの営業マンである。

いや、詐欺師とも言える。

決して人を騙したりするわけではないのだが、
販売や営業のセンスというものを生まれつき持ち合わせたと表現すれば適切なのだろうか。

そして最後に歌がとてもうまい。


私が小さい時、母はとにかくいつも歌っていた。

そんな母が若かりし頃に勤めていた神戸の銀行で、

『詩吟クラブ』

の門を叩いたのは昭和43年の1月。

岳風会と言う派閥に入り吟の道を邁進した。

そんな母も今年でその道40年。

また別の派閥に移籍しながら、とおに師範を超え、
摂女兆(せつよう)という名前の下、8段にまで昇格していた。

『おかん詩吟長いなぁ~。
ところで、最近流行ってる天○木○のエ○詩吟って知ってる?』

『知ってるもなにも、木○先生とは十年来の知り合いやよ。
今息子さんが、よ~テレビ出てはるなぁ。』

『え?!天○木○って姫路出身なん??』

『ま~おんなじ支部やさかいそ~なるやろなぁ。
でも、今年初めて年賀状こ~へんねん。』

『天○木○のおとんと年賀状交換してたんかいな~。』

『木○先生めっちゃいい人やったんやけどなぁ…』

『やけど、なに?』

『吟詠会をクビになったんよ。』

『えっ!なんでなん?』

『息子さんがテレビでエ○詩吟し過ぎて、詩吟を冒涜したゆ~て
吟詠会の上層部で問題になったんよ。
それで、息子さんの件責任とって辞めさせられたんよ。

私も一回本屋でエ○詩吟立ち読みしたけど、ありゃひどいなぁ。』

『せやけど、年末の滑らない話で天○木○が、おとんに呼び出されて怒られるんかなぁ~思たら
もっと上手く唄えって言われただけやったって言ってたけど。』

『そら、父親が吟詠会を破門された事は本人よ~知ってるはずやで。
知ってて、そのネタを続けてるんや。

先生は、我が息子がテレビで人気出て有名になっていく方が
嬉しかったんやろなぁ。』

『自分の地位を捨ててでも?』

『それが、父親の息子に対する愛情ってもんやろ?』

なるほどなぁ。

天○木○は、父親が自分のせいで会を辞めさせられた事を知り、
一体どんな気持ちになったのだろうか。

恐らく何がなんでも売れなければならないと心に決めたのだろう。

今まで、馬鹿笑いしながら聞いていた

『天○木○のエロ詩吟』


これからは、もっと深い気持ちを酌んで聞かなければ。

父親の愛は、おおくを語らないが
海よりも深い。