ワルの学校、卒業…。 | 5714213441

ワルの学校、卒業…。

 遂に、遂に!!!! この獄中生活ともおさらばだ!!!

 俺は、本当に嬉しかった…。この環境に、情などない…。当たり前だが、本当に、マレーシアと、ココと、半年近く”ハコ”の中に入っていたので、超嬉しかった…。

 五年間海外に行けないのはツライが…。俺は、晴れて…、自由だ!! …フリーダムッッッ!!!!…と叫びたくなる程の、開放感が、そこにはあった…。

 最後の、荷物を取りに、房へ戻る…。荷物などいらないのだが、とりあえず戻る…。

 
詐欺師が、心配そうに、結果を聞いて来る…。しかし、俺の溢れんばかりの笑顔で、察したに違いない。

 「お疲れ様…。」 詐欺師は、その言葉だけ、言い放った…。

  
  この一言が、今まで聞いた中で、一番身にしみた…。俺は、無意識の内に、詐欺師とガッチリ固いハグをしていた…。

 悪人顔の、新人…というか、ヤクザのおっさんも、見た事のない笑顔で、「お疲れ様。」…と言って来る…。 俺は、ようやく実感した…。この、永い悪夢が終わりを告げるのも…。

 そして、俺は、入所前に預けていた着替えや、荷物を受け取り、何か書類にサインをし、所を出た…。

 俺は、正門まで、振り返らなかった…。何故なら、振り返ると、また戻って来る…という、ジンクスがあるらしく、振り返らず、前へ進んだ…。

 そして、正門を出た…。

 同級生や、親兄弟が、俺の出所の為に、ハデに演出しようと、高級車を横付けして止まってたり、金でやとったのであろう超イイ女を用意してくれたり。


 …といった、派手な出迎えなどもちろんなく、ただ一人で、最寄りのバス停で、帰りのバス停を待った…。

 夕方だった…。その日は、俺の出所を祝うかのごとく、綺麗な、それは、大変美しい夕日が、俺を照らしていた…。

クリスチャン・スレーター/告発/UNPD-12516

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