新人の暴走。 | 5714213441

新人の暴走。

 事件が起こった…。起こってしまった…。それは、休憩時間での出来事…。

 違う房のヤツなんだが、体型が物凄くデカく、柔道家だったらしく、みんなから、”クロオビ”と呼ばれていた。
 そのクロオビは、殺人容疑でここにいるのだが、昔から番長気質だった為か、すぐに手下を作り、同房はもちろん、所内で、手下が多数おり、いつも4~5人は引き連れてウロウロしていた…。

 クロオビの取り巻きの連中は、クロオビクルーと俺が勝手に名付けていたのだが、どうやら新人はクロオビに目を付けられたらしいのだ…。御愁傷様…。

 後で同房の詐欺師が聞いたらしいのだが、クロオビは、とにかく”掘る”らしいのだ。新人が来たら、”掘り”にかかり、まさに新人発掘するのである。どうして、俺が狙われなかったのかは、物凄く謎だが…。

 同房の新人は、背も男にしては低い方だし、スポーツ体型でもないので、クロオビの絶好の“的”になるという。

 その新人は、掘られた腹いせ…というか、報復攻撃に打って出たのである。

 グラウンドにあったのであろう、こぶし大の石で、後ろから、ガツン!!といった…。クロオビはバタンっと倒れる。

 その後は…、クロオビクルーに取り押さえられ、見るも無惨な結果に…。俺は、新人は、マジで死んだかと思った…。運ばれる時、動いてなかった…。

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