いろいろな愛のかたち
ジブリ映画について話していた時のこと。
私は ( きっと共感してくれる人はほとんどいないだろうなぁ。 ) と心の中で思いながらも、
こんな言葉をこぼした。
「 私・・・ 日本人がジブリ映画を愛しているのと同じ感覚で、 ディズニー映画も好きなんですよね。 」
わ
分かります!
さすが繊細な絵描き。 小谷さんは理解してくださった。
どういう点を好きだと思うのか、 とくべつ詮索もせずに。
思うところはきっと全然違うのでしょうが、 それだけで十分だった。
ジブリ映画はきっと大きな人間愛みたいなもの。
大好き。 大好きだけど、 見方によっては時折 私の複雑なロマンティシズムの奥深くに
到達しきらない時があるよ。
繊細に受け取ればジブリ映画の描き方でも十分愛がしみわたる。
でもね
やっぱり
抱きしめ合って唇を重ね合わせるからこそ分かり合えることも、 確かにあると思うの。
ディズニーの描く男女の愛は、 ジブリ映画にはない かすかな愛欲というか、 色気を含んだ繊細さがある。
そして圧倒的なコマ数の多さで、 水が流れるようにしなやかに動く。 ロマンチックさを助長する。
日常のすべての動きをアニメーションダンスの動きで過ごすようなものだ。
ダンスの中でダンスを踊る。 そこで確める愛。
がしかし
決して ジブリよりもディズニーが好き ということではないの。
みんなディズニーはメルヘン過ぎて興味ないんでしょうが、 私はそんなことないですよ。
ってなだけ。
いろんな解釈がある。 ロマンティシズムがある。
例えばこのアラジンの魔法のじゅうたん。
愛する人と共に魔法のじゅうたんに乗り 空のデートだなんて本当に素敵。
でもねでもね
私はこの場合は ちょっとだけ違うの。
愛の飛行。 そんな時は
魔法のじゅうたんに乗っかって あなたと肩を並べて飛ぶよりも
「 千と千尋の神隠し 」 の千尋と珀のように
あなたの背中に乗って 大空を駆け巡りたい。
大きな川のようなあなたの手の内で、 きゃっきゃしながら大きな自然を感じたい。
珀 ・・
矛盾ばかりでもあたしがNEO
よくばりなの。
愛のかたちはひとつに決められない。
