入道雲.甲子園はすんなり終わったが、実際の夏はすんなりとは終わらない。人間が企てるようなことは、自然の営みと比べると陳腐で薄っぺらだ。科学の発展、人類の進歩と調和。無限の宇宙への挑戦。様々な可能性を求めて前に出ることは必要かもしれない。しかし、あくまでも人間は自然の一部。自然は人間が協調するもので、決してコントロールするものではない。目の前に広がる雲のグラデーションでさえ、人間は表現しきれないのだから。