今日は我が農場の中でも一番町中で人通りの多い畑を収穫してきました。

腰をかがめて黙々と作業していると、

「こんにちは~」と、人の声。

顔を上げて返事をすると見知らぬお婆ちゃん。

「ほうれん草、少し分けてもらえんやろか?」

との事。

「いいですよー」

と、その場で赤葉を取り、気さくに話をしてみると、ビニール越しに見えるほうれん草があまりにも立派なので、ダメもとで声を掛けたんだそうな。


この畑はスーパーへの通り道で、いつも気になっていたんだと。

今スーパーで売られているほうれん草は高い割に小さく、とても買う気にはならん!と愚痴もこぼれた(笑)

ちなみにそのスーパーは中部・関東・北陸でチェーン展開している。

差し上げるつもりで赤葉を取っていたのだが、財布も出さずに400円も差し出してきた。

どうやら準備していたらしい。

「そんなのいいよ」と、何度かやりとりしたが、気持ちを受け取ることにした。

その代わりではないのだが、山盛りのほうれん草を手渡した。

多分、お婆ちゃん一人では食べ切れない(笑)

この畑で収穫していると時々こういう人が現れる。

リピーターになってくれた人もいる。

農家冥利に尽きる。

本当に嬉しいし、ありがたい。