東京で開催された、リアノン・ハリスさんの『アドバンス臨床アロマセラピー』

がんケアにおける炎症治療と疼痛管理で、教わったことはたくさんあります。

アロマセラピーをどう用いるかという事ではなく

リアノンさんの人間を見る思慮の深さには、いつも新鮮な驚きと共に感動します音譜


夏に開催された”日本アロマセラピー学会の第1回国際会議”で来日された際の

リアノンさんと、主催者の、フィトアロマ研究所の小島さん。

$医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記




国際疼痛学会の痛みの定義から始まり

さまざまな視点から展開していき

Macaffery Mの

「痛みを体験している人が痛みがあるというときは、いつもそれは存在します。」

痛みは、主観的で個人的なもので

他の人の痛みを予測したり、感じることはできず

その人の語るストーリーを信じること。


患者さんは、この痛みを誰も分かってくれないというフラストレーションを持っています。

痛みの閾値は、人それぞれに違い

耐えられない痛みだと本人がいっていれば、それを否定することはできません。

また、これまで、どういう痛みの経験をしてきたかによって、

予期不安もあって、痛みの程度や感じ方も違ってきます。

疼痛管理を効果的にするためには、

その個別性に応じた、テーラーメードにする必要があります。

この精油をブレンドしたらよいという魔法のレシピはありません。

痛みには、これをすればよいという方法が最適なのではなく、

一人ひとりの語りに耳を傾けて、丁寧な問診が大切になります。


痛みの感覚的な表現についても、注意深く観察することが大切だと気づかされました。

患者さんが表現する、その言葉を聴くことで、どんなアプローチをしたらいいか

適切な方法がわかります。

情動の表現の多い場合は、情動に対する作用が必要で

ストレスやリラックスの対応が求められています。

身体への損傷を示した言葉や、感覚的、認知的、情動的な表現があり

慎重に質問をすることが必要です。

痛みがあると、痛みに支配され日々の生活に影響を与えます。

姿勢や行動面など、社会的な機能や、情動面にも影響を与えます。

痛みに支配されると、疼痛感覚の悪循環にもはまっていきます。

痛みがいつ襲ってくるかと恐れ、不安感がつきまとい、

意識が痛みにばかり捉われ、痛みに更に集中します。

一旦はまってしまうと逃れられないワナのような、交感神経依存性疼痛と進行していきます。

アロマセラピーは、そんな痛みの悪循環を断ち切る方法として最適です。

痛みへの集中を反らしてくれるのです。悪循環の回路をストップさせてくれます。

精油の吸入や、鎮痛作用のある精油の塗布

タッチにより痛み以外の知覚情報を与えることもできます。



慢性疼痛には、発赤作用のある精油を使うなど反対刺激と温めることが有効。

急性疼痛には、鎮痛作用の精油を使用するのが第一選択。

成分としては、オイゲノール、メンソール、サリチル酸メチル、カンファーですね。

他にも、局所麻酔作用、抗けいれん作用、認知的・情動的側面に効果がある精油を

分類しておくと、どのアプローチが必要かで精油のブレンドを考えられますね。


疼痛の種類や機序を知り、疼痛管理についてしっかり学ぶことで、

アロマセラピーの世界が更に広がります~ニコニコ


神戸を出発する際の朝陽です

$医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記




ふかふかの,気持ちよさそうな雲の上

$医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記

アロマの世界が広がるとワクワクします。

学びは自分との新しい出会いでもあり楽しいですね~

リアノンさんは、また来年も日本での講座をしてくださるそうです。

また出会えるのを楽しみにしています音譜


リアノンさんも運営に関わっている南フランスの Essential Oil Resource Consultants

ハーブたちの収穫のビデオも見れますよ~ http://essentialorc.com/