前回に引き続き『免疫』の話題。

免疫力の主役は白血球。

健康な状態時での白血球内の理想的な内訳は、

【顆粒球60%】【リンパ球35%】【単球5%】

このバランスが崩れると免疫も崩れてしまって、

白血球数が充分にあったとしても

不要な炎症やアレルギーの原因になってしまう。

アップというのは前回書きましたが、今回はこのバランス調整について。

白血球のバランスは、自律神経のバランスなんです。

自律神経は内臓を動かしたり汗をかいたりなど、無意識のうちに働く神経です。

血液の流れ・リンパ液の流れはもちろん、悲しいと涙が出る、寒いと震える、風邪をひくと発熱する・・・等々

自分でコントロール出来ない身体の変化も自律神経の働きによるものです。

自律神経で意識的に一部コントロール出来るのは「呼吸」だけです。

この自律神経のバランスが良いと、白血球のバランスも理想的になります。

さて、「自律神経のバランス」とは何でしょうか?

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの神経があります。

この2つの神経が必要に応じて自動的に切り替わって働くようになっています。

強さの大小はありますが、振り子が行ったり来たりするように切り替わるので、同時に働くことはありません。

交感神経

活動している時・ストレスを感じている時(不安・恐怖・怒り)・緊張している時に働く神経

身体の状態は、血管が縮んで、心拍数が増え、筋肉が緊張しています。

この状態の時、白血球中の【顆粒球】が増えます。

怒りや不安で夜眠れなかったり、子供が遠足の前の日に寝つきが悪い事や、

人前でスピーチする時など、緊張のあまり震えたりドキドキしたりするのはこのためです。


副交換神経

休息・体の修復をしている時、リラックスしている時に働く神経

身体の状態は、血管が広がり、心拍数は少なく、筋肉も緩んでます。

この状態の時、白血球中の【リンパ球】が増えます。

マッサージを受けている時に、眠たくなってしまうのはこのためです。

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ですから、寝る時間を惜しんで仕事する人、責任感が強く真面目すぎる人など頑張りすぎの人や、

短気な性格で常に怒っていたりイライラしている人、上手にストレス発散出来ない人は

交感神経ばかり活性化してしまって、血管が縮むことによってリンパや血流が悪くなり。肩こり・ムクミ・冷えの症状が出てきます。

また、【顆粒球】が増えすぎことによる、口内炎・ニキビ・吹き出物・シミ・シワ・動脈硬化ができてしまいがちです。

さらに【リンパ球】の割合が少なくなるため、ガンやウィルス性の疾患(インフルエンザ等)になりやすくなってしまいます。

ですから、この様な方は「頑張り過ぎない」「人を許す大らかな心を持つ」「リラックスする」ように心がけてください。

たまには仲間とお酒を飲む事や、美味しい物を食べるのもストレスの発散になりますし、

マッサージを受けたり、好きな音楽やアロマの香りに包まれるのも効果的ですよ音譜

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逆に、過度にゆったりした生活を送っている人、だらけた生活でいつもゴロゴロしている人などは、

副交換神経ばかり活性化してしまいます。

血管が広がるので、血流やリンパの流れが良く、栄養・酸素・体温が体のすみずみに運ばれます。

老廃物や疲労物質などの不要なものも、スムーズに排出されるので良い事が多いのですが、

【リンパ球】が増えすぎる事によって、過剰なアレルギー反応が起こってしまいます。

代表的なのが、花粉症・アトピー・アレルギー性の喘息です。

また、【顆粒球】の割合が少なくなるため、体に進入してきた細菌を処理能力が低下します。

そのため、細菌および真菌感染のリスクおよびその重症度が高くなり、重度の肺炎・O-157やユッケ食事件で話題になったO-111による食中毒などで重症になってしまします。

ですから、同じ物を食べても軽症で済む人と重症になってしまう人がいるのです。

近所に行くのにも車を使ったり、パソコンやテレビゲームで1日を過ごしてしまうなど、

日本人の生活が豊か・便利になるにつれて、このような症状の方が増えてきています。

だから、規則正しい生活と適度な運動が大切なんですね歩く




それではまた(ToT)/~~~


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