学校なんていらない~不登校小学生ちゃりこの父娘自転車旅行記

学校なんていらない~不登校小学生ちゃりこの父娘自転車旅行記

いじめにあって不登校になり、父とホームスクーリングですごした女の子、ちゃりこが日本各地を自転車で旅をして、たくさんの人たちとふれあい、成長していった記録。腐りきった学校、卑怯な教師、そんなものは捨て去ってもいい。人の優しさ、親切、は学校の外側に必ずある。

ようやく、本日、退院御礼!

朝方に、「レキシントンの幽霊」を読み終え、6時過ぎに採血。

この血液検査の結果で、退院できるかどうか……

 

村上春樹の「女のいない男たち」を読み始める。

入院29日目で、28冊目。

 

普段どおりこなした朝食前の運動では、エアロバイクの前の窓から、秩父の山々の向こう側に、富士山の姿がきれいに臨めた。

いい感じ。

朝から、そして一日二回のまとまった運動を廊下及びエアロバイクでこなしてきた私に、高齢者が多い病棟なので、「元気だなあ」と声をかけてくれて仲良くなった人たちも多い。

私はなるべく、「空元気ですよ」と応えることにしてきた。

私だって病人だし、私ほど体力のある人もいなそうだし、私ほど若い人もいなそうなので、気を遣ってきたつもりだ。

でも、この頃、高齢者の患者さんで、エアロバイクを使う人が増えてきた。

ある看護士さんに「最近、◯◯さん、がんばってますね」と訊いてみると、「ちゃりこ父さんに触発されたみたいですよ」と言われた。

元気になってくれたなら、うれしい限りだ。

今日も、なかなかエアロバイクの順番が回ってこなかった(笑)

ちゃりこ父だって、体痛い、きつい……

 

でもね、私のポリシーのひとつとして、

“空元気も続けていけば、本当の元気になる”というのがある。

士気を高める、というのと同じだな……

 

朝9時過ぎから、シャワー浴。

お掃除のおばさんは、先日、退院にあたっての感謝の手紙に似顔絵を描いて渡したのを、相当よろこんでくれて、娘さんにも見せたそうで、「すごく似ている」と言われたらしい。

よろこんでくれれば、うれしいよなあ。

一日ひとつずつ、ベトナム語の単語を教えてくれたお掃除のベトナム人の女の子も、「今日、退院ですよね?」と。

 

9時半過ぎに、主治医がやってきて、血液検査の結果、退院許可が下りた。

赤血球、血小板とも、輸血の必要はなし。

ただし、白血球の値は抗がん剤治療から下がり、上がってこないので、通院して白血球増加のための皮下注射は受けること、さらに、今週は白血球の値が低いので、抗がん剤治療自体を休みの週にして、来週から再開すること、とされた。

 

白血球の値が低いので、感染等に注意が必要。

 

あとは会計待ち。

当日決定で、当日退院なので、昼食は食べてから。

食費やら何やらで、結局は、高額医療費の限度額認定の二倍以上の支払いになる。

不透明……

どうにかならんのかね……

近いうちに、破綻するだろう……

 

仲の良かった患者さんと内緒で記念撮影したり、相変わらず無能で無責任な看護士長への、苦情の手紙を書いたり(ほとんどの看護士さんたちには感謝しているし、きちんと挨拶したり手紙を書いたり似顔絵を送ったりしてきたけれど、たった一人のサイコパス看護士と、それを指導もしない指導できない無能士長のせいで台無しだよ。ナースハラスメントだからな、と)、1時50分に全ての手続きを無事に終えて、病院をあとにした。

普段なら、歩いて15分くらいのところ、どっさりの荷物を大リュックに詰めて、猛暑日炎天下、25分かかって帰宅した。

 

荷物整理、布団干し、洗濯、食材買い物……

前回の一時退院は、わずか十日間と初めから決まっていたけれど、今回は上手くいけば、ずっと通院治療だけで済まそうという前提での退院。

 

なんとか踏ん張って、空元気を本当の元気にしていく。

そして、ちゃりこと走る。

治ると信じてくれている、ちゃりこの期待に、応える。

 

支えてくれた主治医や看護士さんたち、お掃除スタッフ、

励ましてくれた方々、

退院御礼!

がんばります!

 

すぐに明日から、白血球注射のための通院ですが……