日本で販売されているリネンブランドは高級なものだと、フランス、ベルギー、イタリア、アイルランド産といった国名が挙げられると思います。
この中で、実際に今もリネンの原料となるフラックスを栽培している国は、フランスとベルギーで、2015年時点での生産量の第1位はベルギー(7.7万トン)、そして第2位がフランス(7万トン)です。
イタリアやアイルランドではほとんど生産されず、繊維や糸を輸入し、紡績以降の加工を自国で行ってリネン製品を作っています。
第3位は中国(4.6万トン)で第4位に、ねんねんの輸入元でもあるベラルーシが年間生産4.5万トンでランクインしています。
5位はロシア、6位はイギリスと続きます。
フラックスが涼しい気候を好むこともあり、上位を占めているのはヨーロッパの国々です。
以前、輸入元のリネン会社を訪れた時、ベラルーシ産のフラックスの品質について質問したことがあります。
担当者のAnnaさんの回答では、自社の取引先にはフランス、ベルギー、リトアニアというリネンで有名な国の会社が多く、その年の気候や生産計画によりリネン繊維や糸の不足が発生した場合、お互いの国で補完しあっているとのことで、その事実をもってして、それらの国と品質的にそん色ないと言えると思います、とのことでした。
ねんねんのリネン製品の輸入元はベラルーシで創業80年以上の歴史を誇る、国営会社です。
ヨーロッパの中でも最大規模のリネンメーカーなので、なんで私のような日本人が一人訪ねて行って、取引してほしいという依頼に対し、親身になって対応してくれたのかは未だに謎なのですが、その対応に感謝し、是非とも期待に応えたいと思っています。