父に誘われ、今月の最終演目「野田版・研辰の討たれ」を見てきました。
ほんっと勘三郎人気はすごいです。平日(先週のことです)というのに、客席一番後ろのパイプ椅子んとこまでビッチリの満席です。
「義経千本桜」に始まり、玉三郎の「鷺娘」(これがまた一段と美しいとか)、そしてお待ちかね「研辰の討たれ」ときたら、そりゃチケットも瞬間売り切れるわな。
染五郎、勘太郎、七之助、獅童といった若手も大勢でていて、笑いあり、パロディあり・・・。
何度もドワっと沸きかえり、観客を喜ばせようっていうくすぐりがそこかしこに。
アンガールズやギター侍、ウェストサイドストーリーなんかのパロディもあったりで、七之助が金髪チョンマゲで現れたときは場内大うけでした。
そして、それを誰のパロディか理解できてない父がいるのですが(笑)
また、ひとつの舞台装置をたくみに使って、討ち入りから宿屋に峠と舞台を変えていくところは、さすがだなと思いました。演出家によって、こうも見事現代風にアレンジされるものなんだ。
テンポ良くストーリ展開されるあたり、時間の流れが江戸時代とは全然違うよなぁと思った次第。
これなら、観劇中の居眠りなんてアリエナイ!
■野田版・研辰の討たれ
[のだばん とぎたつのうたれ]
【話題とみどころ】
守山辰次は元は刀の研屋で、殿様の刀を研いだ縁で侍に取り立てられたものの、武芸はまったく駄目。家中の侍に打ちのめされた研辰は、家老へ意趣返しをしようとします。ところが、仕掛けがうまく行き過ぎて家老は死んでしまい、研辰は家老を殺した敵として追われる身となります。家老の息子二人に追われて、諸国を逃げ回る研辰でしたが……。
敵討の敵役には憎々しいイメージがありますが、守山辰次は逆に弱い男で、討手からひたすら逃げ回ります。野田秀樹脚本・演出による本作は、平成十三年に初演されて絶賛を博しました。今回は勘三郎襲名披露狂言として待望の再演となります。