切ない親心 | 【群馬県前橋市】日本企業で働く外国人のための日本語研修 あさみけいこ流日本語教師のススメ

【群馬県前橋市】日本企業で働く外国人のための日本語研修 あさみけいこ流日本語教師のススメ

外国の方には「日本語を早く覚えるコツと、日本のビジネスマナーについて」、日本の方には「外国人スタッフと日本語でコミュニケーションするコツ」をお伝えしております。
日本語教師の方向けのメール講座【楽しく元気に!日本語教師を続けるコツ】も無料配信しています。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

今日は授業後に学習者の方としばらくおしゃべりしていました。

その方はペルーの方で、
お子さんは日本の小学校に通っていらっしゃいます。

お子さんのスペイン語習得のために、
自宅ではスペイン語だけを使うようにしているが、
そうすると、自分は自宅で反復練習ができない、
練習時間が足りないがどうしたらいいだろうか?
と悩んで、授業後に相談に見えたのでした。

外国人集住地域に住んでいる多くの方の場合、
滞日年数と日本語力はなかなか比例しません。


ほとんどの方がが日本語を必要としない職場で働いたことしかなく、
また、仕事が忙しいために、
働いているときは日本語を学ぶ時間が取れません。

その方は現在求職中。
日本語力が高ければ高いほど、
仕事の幅も広がり、待遇もよくなります。
だから、必死で日本語を勉強中です。

子どもは日本で生まれ、日本の学校に通っています。
ですから、親の母語がわからなかったり、
わかっても話せなかったり、
話せても書けなかったり…

親御さんとしては母語で自分の子どもと意思疎通が完全にできないことが、
歯がゆく、切ないそうです。


生活のためには日本語力を高めたい、
しかし、子供のスペイン語力も高めたい、
そのはざまで悩んでいました。

今、日本語とスペイン語のどちらを優先させるか。
これはご本人にしか決められないことです。

せめてものお手伝いに、
深谷にあるペルー人コミュニティを紹介しました。

生活のための自分の日本語力と、
将来のための子供のスペイン語力。
はざまで揺れる、切ない親心を感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。